2012 Fiscal Year Research-status Report
人間環境系を対象とする環境社会学理論の再構成-科学社会学的視点による批判的検討
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24530675
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Keisen University |
Principal Investigator |
松村 正治 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 准教授 (90409813)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 環境社会学 / 公共性 |
Research Abstract |
本研究は、日本の環境社会学を代表する理論的枠組みについて、「社会-環境の関係」「環境をめぐる社会関係」を軸に捉え直し、批判的に再検討をおこなうものである。1年目は、生活環境主義と社会的ジレンマ論に批判の焦点を定める予定だったが、『環境社会学研究』の特集テーマとして被害論が取り上げられたことから、飯島伸子の被害構造論の読み直しに時間を費やした。関連して飯島の弟子へのインタビューをおこない、被害構造論の今日的な意義と限界を探った。また、社会的ジレンマ論については、海野道郎と舩橋晴俊に代表される環境社会学の2つの系譜を整理したほか、直接、海野へのインタビューをおこない、環境社会学理論における合理性について検討した。 生活環境主義については、関連する研究が上記理論よりも豊富なことから、十分な検討を加えられなかった。本格的な検討は2年目以降にずれ込むことになる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
「やや遅れている」と自己評価したのは、校務との兼ね合いで、計画通りには現地調査を実施できなかったからである。 しかし、当初計画通り、関連文献のレビューや研究者自身へのインタビューは進めることができた。1年目中に研究成果を公表することはできなかったが、2013年6月に開かれる環境社会学会では「環境社会学の公共性」というタイトルで、成果を発表する予定である。 研究会については、研究者へのインタビューと合わせて開催した。研究会を開いたものにしていくためには、2年目から公開研究会を軌道に乗せる必要がある。 なお、今年度は、3月に集中して現地調査を実施したために、当初予算を少し余らせたが、これは想定内の未消化分である。
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Strategy for Future Research Activity |
おおむね、研究計画通りに進めていく予定だが、1年目に十分な検討を加えられなかった生活環境主義の研究に時間を費やすつもりである。 今後は、先を見越したスケジュール管理を徹底することで、現地調査の時間を確保するとともに、インタビューと合わせて実施するなどの調査の効率化も合わせて進めていく必要がある。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初の予算どおりに研究費を使用していく予定である。 なお、3月に現地調査を実施する予定であるので、次年度も未消化分を繰り越すことが想定されている。
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