2015 Fiscal Year Research-status Report
先進国における「社会開発志向コミュニティワーク」モデルの模索:日米の事例研究
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24530701
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
稲葉 美由紀 九州大学, 言語文化研究科(研究院), 准教授 (40326476)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉野 寿子 別府大学短期大学部, その他部局等, 教授 (30412373)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 社会開発 / コミュニティワーク / エンパワーメント / ソーシャルワーク / ケア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、先進国における社会開発的ソーシャルワークのモデル構築向けて従来のソーシャルワークの枠を超える開発的アプローチから示唆を得ることを目的とする。 今年度(4年目)は引き続き本研究課題に関して社会福祉、コミュニティワーク、ソーシャルビジネス、社会企業、連帯経済などの領域における先行研究および資料、情報収集を行った。また、研究会、学会、セミナー(大牟田の認知症に優しい地域づくり、大谷るみ子氏)などに参加することにより、ソーシャルワーク、コ ミュニティワーク、地域福祉、福祉と社会企業などに関する資料収集を行った。 夏休暇中に昨年実施できなかったアメリカへのフィールド調査を行った。コロラド州デンバーのデンバーボタニカルガーデンが取り組んでいる低所得地域におけるコミュニティガーデン、地域の多様なアクターと連携している認知症高齢者のためのデイサービス、ニューメキシコ州アルバカーキーにあるホームレス・貧困層の女性を対象とし裁縫の訓練を実施しているNPO Tender Love Community Centerを訪問し、関係者から研究課題に関する聞き取り調査を行った。 また、3月にはアメリカのソーシャルワークと防災の研究者とともに仙台市におけるコミュニティソーシャルワークの活動及び現状と課題について仙台市および石巻市の社会福祉協議会のコミュニティーワーカー、被災者、東北学院大学の研究者と意見交換および情報交換を行った。災害後のコミュニティづくりには高齢者への生活支援、多世代交流などのインフォーマルなネットワークづくり、エンパワーメント志向型のグループワークが重要であることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
今年度は最終年度にあたるためこれまでの遅れを取り戻すために一層努力した。研究課題に関する情報収集および先行研究のレビューを進めたが、大学業務と両親の介護・看護が増したために夏季休暇中に長期間フィールド調査などで不在にすることが難しく当初の計画 (アメリカへのフィールド調査などの実施) から少しずつ遅れが生じたため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度までの遅れを取り戻しつつ、今年度の研究内容を実施し最終年度の総括を行う予定である。 国内外の学会発表と研究成果についての論文執筆に取り組む予定である。
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Causes of Carryover |
平成27年度はこれまでの遅れを取り戻すために一層努力したが、両親の介護と看護が増えたことから事業実施が計画通りに進まなかったため補助金事業期間の延長承認申請を行った。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2016年6月3日(金)~5日(日)に福岡で開催されるWorking Women in an Aging Society および 6月27日(月)~30日(木)に韓国ソウルで開催される2016SWSD Joint World Conference on Social Work, Education and Social Development において研究課題に関する口頭発表を行う予定である。
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Research Products
(4 results)