2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24530710
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
原野 かおり 岡山県立大学, 保健福祉学部, 准教授 (00390253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 敏代 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (10310830)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 介護福祉士 / 職務継続意向 / 職場継続意向 |
Outline of Annual Research Achievements |
①平成26年11月1日~平成27年2月28日中国・四国・九州地方の身体障害者・精神障害者を対象とする入所施設134施設のうち承諾の得られた30施設の介護福祉士207名を対象として介護継続意向の調査を行った。回収された143名分(回収率69.1%)の調査票から性別と年齢に未記入等欠損値の無い137名分のデータを集計対象とした。その結果、職務(介護という仕事)継続意向はコミットメントが有意に関連し、職場継続意向は、コミットメント、職場風土、賃金満足度が有意に関連した。高齢者施設では上司や同僚との人間関係が関連したが、障害者支援施設では異なる結果が得られた。 ②新人介護福祉士を対象に就職後1か月後の平成25年5月、平成26年3月、平成27年3月、平成27年12月に縦断調査を行った。初回83名(回収率60%)で最終回まで調査協力が得られたのは56名であった。 さらに最終56名に対して、介護という仕事および職場を継続できている理由、やめたいが続けている理由について自由記述で尋ねた結果、24名から回答が得られた。まず、介護という仕事を継続できている理由は、「役割感」、「向上心・達成感」、「利用者との関わり」、「同僚との協働」等があった。一方、「やめたい」等否定的に変化した理由には「人間関係」、「制度や社会的評価の低さ」があり、「どちらでもない」理由は「給料と仕事内容のアンバランスさ」や「職員の質の低さ」、「身体的・精神的負担」、「休みや休憩がとれない」が挙げられた。次に、職場の継続意向の肯定的意見は、「利用者との人間関係」、「同僚との人間関係」、「職場の環境」などが挙げられた。一方「やめたい」に変化するなどの否定的意見は、「人間関係」、「仕事の大変さ」、「休日が少ない」、「職場環境」、「労働環境」、「ハラスメント」、「研修が受けられない」などが挙げられた。
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Research Products
(1 results)