2016 Fiscal Year Annual Research Report
Fundamental research towards the construction of Sense of coherence improvement model for family carer with disabled children
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24530731
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大宮 朋子 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (90589607)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 喜比古 日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (10174666)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | Sense of Coherence / 親子調査 / 高校生 / 成人女性 / 発達障害 / 家族 / 学校 / ソーシャルキャピタル |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度までに実施した障害児の母親のストレス対処力SOCについて、一般と比較検討する目的から、平成28年度は、都内の高校生の保護者(母親)に調査を行った。高校生の親を対象としたのは、前回調査の障害児の母親における平均年齢が48-9歳であり、同じ年代と推計できるのは、高校生の保護者であると判断したためである。また、今回は母親と同時にその子である高校生にも調査を行った。したがって、今回は親子のSOCの関連について検討するとともに、高校生については自閉傾向に関する項目を尋ね、高校生の学校生活適応や援助スタイル、家族関係とSOC、そして自閉傾向のある子どものSOCとその親のSOCとも関連づけた検討を行いたいと考えた。 平成28年12月に、都内A高校に通う1~3年の生徒671名に対し、無記名自記式の保護者用質問紙と生徒用質問紙を配布し、生徒票は学内で回収、保護者票(生徒が家庭で保護者に手渡し)は研究者宛に郵送回収とした。回収率は保護者30.2%(203通)、生徒95.1%(638通)であった。生徒票と保護者票には同じID番号を与え、親子がマッチングできるようにした。 母親の平均年齢は47.4±4.4歳で、前回の障害児の母親の平均年齢(49.9歳)よりやや若かった。SOCの平均は42.7±7.6であり、SOCは障害児の母42.3±7.7とほぼ同じであった。学年分布は、1年生37.5%、2年生30.5%、3年生32.0%であり、女子生徒の母親が57%を占めた。生徒のSOCは37.31±6.8であった。主観的健康観は、「とても良い・まあまあ良い」が79%を占めたが、約3割がストレスや精神的な問題で困っていると回答した。自閉傾向を測定するAQ-J-16において、カットオフである12点を超えた生徒は15名だった。今後、親子ペア分析を含めた多変量解析を実施する予定である。
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Research Products
(2 results)