2015 Fiscal Year Annual Research Report
中度要介護認定高齢者における居住場所別生活行動特性と要介護度変化との関連
Project/Area Number |
24530751
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Research Institution | Kyoto Women's University |
Principal Investigator |
中村 亜紀 京都女子大学, 家政学部, 准教授 (10411737)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 中度要介護度高齢者 / 要介護度推移 / 性差 / 居住場所 / 生活行動 / タイムスタディ / 認知症 |
Outline of Annual Research Achievements |
要介護度3の認定を持つ、多床室入所男性5名、女性5名、ユニット型個室入所男性5名、女性5名、在宅男性5名、女性5名について9時~21時、12時間の生活行動調査を全て完了した。その結果から居住場所別の行動特性の検討を進めた。 日中を過ごす場所として、施設多床室入所者は、自室5時間15分19秒、食堂兼リビング3時間8分32秒、洗面所・トイレ・入浴場を含まないその他の場所2時間43分12秒であった。施設ユニット型個室入所者は自室2時間35分43秒、食堂兼リビング6時間14分38秒、洗面所・トイレ・入浴場を含まないその他の場所1時間52分56秒であった。在宅の者は自室6時間25分1秒、食堂兼リビング5時間1分12秒、洗面所・トイレ・入浴場を含まないその他の場所16分19秒であった。在宅の者はユニット型居室に入所している者と比較して寝室となっている自室で過ごす時間が長くなっていた(p=0.047)。また、在宅者は自室やリビング以外の場所で過ごす時間が短いことが分かった。 姿勢でみると、施設多床室入所者は、立位1時間9分18秒、座位6時間35分51秒、臥位4時間14分50秒であった。施設ユニット型個室入所者は、立位1時間42分28秒、座位8時間34分14秒、臥位1時間43分17秒であった。在宅の者は、立位1時間30分38秒、座位5時間58分35秒、臥位4時間30分46秒であった。在宅の者はユニット型居室に入所している者と比較して臥位時間が有意に延長し、座位時間が短縮していた(p=0.049)。 行動内容別でみると、作業を行う時間が、在宅の者では1時間26分27秒、施設多床室入所者は13分31秒であった。一方、何もしていない時間が在宅の者では45分22秒、施設多床室入所者は3時間7分53秒であり、それぞれ有意な差が確認された。更に詳細な検討を進めているところである。
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