2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24530783
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
飛田 操 福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (60218716)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 集団による問題解決パフォーマンス / 成員の等質性・異質性 / 課題の新奇性 / 課題の困難度 |
Outline of Annual Research Achievements |
緊急時のリーダーシップと集団意思決定の特徴について,主として成員の間の等質性と異質性が集団による問題解決パフォーマンスに及ぼす影響から検討した。 成員の間の異質性が高い集団ほど,潜在的には優れたパフォーマンスを発揮する可能性が高いこと,ただし,異質性の高さは,成員相互のコミュニケーションの困難さを増加させたり,集団凝集性を低下させる可能性も高め,これら対人関係に関わる問題を通して集団によるパフォーマンスを低減される可能性も高まることが考察された(飛田 操 2014 成員の間の等質性・異質性と集団による問題解決パフォーマンス 実験社会心理学研究, 54, 55-67.)。 続いて,成員にとってなじみの少ない新奇性の高い課題であるサバイバル課題を取り上げ,成員の間の等質性・異質性が集団によるパフォーマンスに及ぼす影響を実験的に検討した。その結果,新奇性の高い課題に対しては,等質性の高い集団と比べて,異質性の高い集団のパフォーマンスが高くなる可能性が示唆された(飛田 操 2014 成員の間の等質性・異質性と集団による問題解決パフォーマンス:新奇性の高い課題を用いた検討 福島大学人間発達文化学類論集, 19, 41-51.)。 第三に,課題の困難度の高低により集団成員の等質性・異質性が集団によるパフォーマンスに及ぼす影響が実験的に検討された。その結果,低困難度課題に対しては成員の間の等質性・異質性は集団によるパフォーマンスに影響をもたらさないが,高困難度課題においては,等質性の高い集団と比べて異質性の高い集団によるパフォーマンスが高くなる傾向が示された(飛田 操 2014 成員の間の等質性・異質性と集団による問題解決パフォーマンス:課題の困難度の影響 福島大学人間発達文化学類論集, 20, 29-36.)
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Research Products
(4 results)