2012 Fiscal Year Research-status Report
環境・健康リスクの事例に基づく利害調整の手続きと結果の評価に関するゲーミング研究
Project/Area Number |
24530786
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
杉浦 淳吉 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (70311719)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 肇子 慶應義塾大学, 商学部, 教授 (70214830)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 利害調整 / リスク / 環境 / 健康 / ゲーミング |
Research Abstract |
社会の構成員間で利害葛藤が生じる事例として,環境・健康リスクにかかわる利害葛藤の課題について検討した。特に市民参加による課題の検討すすめられている国内でのエネルギー問題の事例を取り上げた。問題当事者によるによる利害の主張と問題解決への手続きとの関連について,研究代表者および分担者・協力者がかかわったプロジェクトの成果をもとに事例分析を行い,あわせて実験用ゲーミング・シミュレーションの開発を目的としてWEB調査を行った。調査の実施にあたっては,東日本大震災に関連した課題として自然エネルギーの普及についても検討した。この調査は,利害の調整を行う場面をゲーミング・シミュレーションの設計を念頭に設計し,利害の調整のプロセスにかかわる基礎的データを収集し,分析した。主に,メンバー間の利害の類似性・相違性の認知と,利害調整の手続き,および利害調整の結果との関連に及ぼす影響について検討した。以上の調査結果の回答から,意見対立のパターンの把握や決定方法のパターンを把握し,実験用ゲーミングのフレームゲームとして想定している①説得納得ゲーム,②クロスロード,③ステークホルダーズのコンテンツの作成に着手した。①と②には健康をテーマにしたコンテンツがすでにあるので,今回の事例調査との結果を比較した。また,③については,過去に行ったゲーミングの結果から,プレーヤが健康を重視するパターンを参考に,新たにコンテンツの作成にとりかかった。以上のゲーミング作成について,リスク問題に関する合意形成や意見調整の既往研究との対応について検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国外の事例調査が当初の見込みよりやや遅れているが,東日本大震災に関連した国内の事例についての検討が見込み以上に進み,実験材料の作成に必要なデータの収集ができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度に予定していた国外の事例調査を補足的に行いつつ,25年度以降の研究計画に従って,予定通りすすめる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
主に,(1)実験材料の作成,およびその資料の費用(謝金を含む),(2)資料収集,および成果報告の旅費,(3)PC等情報機器の更新,に使用する予定である。 次年度使用額(繰越分)が生じた理由は,24年度末に予定していた実験材料の作成を25年度当初に変更したためである。
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[Presentation] Games for health professionals to improve crisis2012
Author(s)
Kikkawa, T., Kato, F., Nakamura, M., Shigematsu, M., Sugiura, J., & Nagaoka, T.
Organizer
International Simulation and Gaming Association
Place of Presentation
Cluj-Napoca, Romania
Year and Date
20120702-20120706
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