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2015 Fiscal Year Annual Research Report

ママ友関係における対人葛藤に関する研究:つながりの多様性と社会的文脈からの検討

Research Project

Project/Area Number 24530787
Research InstitutionNara Women's University

Principal Investigator

中山 満子  奈良女子大学, 人文科学系, 教授 (30235692)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 池田 曜子  流通科学大学, 人間社会学部, 講師 (90523837)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2016-03-31
Keywords対人葛藤 / 友人関係 / 関係流動性 / 向社会行動
Outline of Annual Research Achievements

本研究課題の目的は、ママ友という対人関係の特徴を、葛藤経験、つながりの多様性、社会的文脈から検討することであった。主たるデータは、就学前から児童期の子どもをもつ母親を対象とした2回のWeb調査により収集した。
ママ友のつながり方を探索的に調べるために、name generator方式により5名のママ友を想起させ、つながり方を分析したところ、大きく3タイプのつながり方があることが示された。すなわち、回答者の想起するママ友のほぼ全員がお互いに知り合いである「高密度群」、ママ友どうしは半数程度が知り合いで、様々なケースが混在する「中間群」、そして回答者のママ友どうしはお互い知り合いでない場合の多い「希薄群」である。高密度群では、幼稚園や保育園などの「場」を共有してつながっていること、中間群と希薄群では、それぞれのママ友と異なる場でつながっていることが示された。これらのつながり方と葛藤経験のタイプとは関連が見られなかった。
またママ友との葛藤を経験したときのコーピングの方法は葛藤の程度に影響されるが、その人を取り巻く環境の「関係流動性」が調整変数となることが示された。具体的には、新規な出会いの少ない流動性の低い環境であると感じると、葛藤が少ない場合でもポジティブ・コーピングを選択する傾向が低くなること、関係の選択性に乏しく流動性の低い環境であると感じ、かつ葛藤が多いときに、解決先延ばしコーピングが選択される傾向が非常に高いことなどが示された。このように、自分とママ友の関係だけではなく、自分を取り巻く社会的文脈の認知によって、ママ友との葛藤状況で取りうる対処方略が異なることが示された。
さらに母親に特有のPTA活動を着目した設問から、PTA活動によって一緒に行動する友人関係が広がるという内的報酬を得ることで、さらに継続して向社会行動を行おうという動機づけにつながることも示された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2016

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] PTA活動経験が向社会活動への参加意向に及ぼす影響2016

    • Author(s)
      中山満子
    • Journal Title

      対人社会心理学研究

      Volume: 16 Pages: 41-46

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2017-01-06  

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