2013 Fiscal Year Research-status Report
企業組織における権威勾配の自律的労働への影響―日中企業の比較研究―
Project/Area Number |
24530790
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Research Institution | Saitama Gakuen University |
Principal Investigator |
古澤 照幸 埼玉学園大学, 人間学部, 教授 (00261090)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
張 英莉 埼玉学園大学, 経営学部, 教授 (00272782)
村田 和博 下関市立大学, 経済学部, 教授 (00300567)
平野 賢哉 東洋学園大学, 現代経営学部, 准教授 (60352803)
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Keywords | 日中企業比較 / 中華人民共和国 / ワーク・エンゲイジメント / 権威勾配 / 文化特有行動 |
Research Abstract |
日本企業、日系中国企業、中国企業における組織、職場の権威勾配を独立変数として測定し、その職場における従業員の内発的動機づけ、自律的動機づけ、刺激欲求、モラール、メンタルヘルス、ワーク・エンゲイジメントを従属変数として測定し、権威勾配による従属変数群への影響を明らかにすることが本研究の目的であり、同時に日本企業の中国進出時の有益な情報提供も研究の目標としている。 平成25年度は、8月下旬に中国の西安にて日系中国企業、中国企業を対象として、計6社に調査を実施した。質問紙調査を総計300名を超える従業員に実施し、ヒアリングを25名を対象に実施した。質問紙調査については、データ入力後、基礎的な集計結果を3月末までに終えたところである。ヒアリングについては、テキスト化を2月末までに終え、分析を開始したところである。 調査と同時に、権威概念についての考察として、論文化を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度には、中国内陸部(西安)の企業調査を実施した。日本国内企業については、まだ実施していない。平成26年度に補足的に調査は実施する予定であったため、無理をせず中国における調査に集中するための措置であった。 このため、おおむね順調な進展と考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度に調査したデータの解析を進めつつ、中国沿海部(上海を予定)の企業調査を8月に実施する。平成25年度には中国内陸部の調査を実施しているが、中国調査の場合、沿海部を含めて調査を実施することによって、中国をバランスよく理解できると考えたためである。また、日本国内企業も秋に調査を実施する予定である。 平成25年度と平成26年度に実施したデータについては個別に解析しつつ、最終的にはデータ統合して解析を行い、総合的に考察を行う。 日本から中国へと進出を考えている企業、現在中国に進出している企業へ有益な情報を提供するため、研究成果に関しては、利用しやすくまとめをしていこうと考えている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当該年度に予定していた研究対象の中国2地域(西安、上海)のうち、上海には時間的な都合等により行くことができなかった。そのため、旅費および関わる調査・解析等の人件費を使用しなかったため、次年度使用額が生じた。 次年度使用額と当該年度の使用予定額をあわせ、上海における調査旅費として使用し、また日本国内企業を対象とした調査を実施し、上海における調査データ、国内における調査データの解析費用やヒアリングデータのテキスト化における人件費に使用する計画である。
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Research Products
(4 results)