2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24530791
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Research Institution | Chiba Institute of Science |
Principal Investigator |
王 晋民 千葉科学大学, 危機管理学部, 教授 (10302431)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 不正行為 / 内部告発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では企業などの組織における不正行為を防止するために、不正行為に対する態度や不正行為を通報する内部告発者に対する態度の影響要因について検討している。 本年度は不正行為の特徴の不正行為に対する態度への影響について引き続き検討し、主に有職者のデータ収集と分析を試みた。まず、企業における不正行為の防止に関わる社員に対する予備調査を行い、個人特性と内部告発に対する態度との関係を確認した。また企業の組織風土やコンプライアンスに関する調査を行い、属人主義と組織における不正・違反の放置、そしてコンプラインすシステムの整備との関係を明らかにした。これらの結果をもとに、特定の企業での調査も計画し、さらに検討する予定だったか、調査先の都合により実施不可能になり、研究期間を延長し、次年度で対応することになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
組織における不正行為や通報行動(内部告発)に関する実証研究を推進しており、有職者に対する調査先の確保に関して、想定されなかった困難が生じたことにより研究の一部が遅滞となった。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで大学生を対象者とする実証データや企業等の有職者による調査データについて統合的に分析し、その結果を踏まえてさらに有職者のデータを増やし、不正行為を防止するための効果的な方策を制定するための理論的・実証的基盤を構築する。
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Causes of Carryover |
有職者に対する実験調査に関して、特定の企業において調査する予定であったが、先方の事情により実施ができなくなったため、計画を変更し、次年度で実施することになった。そのため、未使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度において、社会人・有職者に対する質問紙調査等を行うこととし、未使用額を主にその経費に充てることにしている。 被験者謝礼900千円、旅費120千円、学会参加費30千円、書籍・消耗品62千円
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[Presentation] 内部告発の心理学2014
Author(s)
王晋民
Organizer
東京不正検査研究会
Place of Presentation
東京都港区立商工会館
Year and Date
2014-08-18 – 2014-08-18
Invited