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2014 Fiscal Year Annual Research Report

老化現象における心身の相互性理解の発達過程

Research Project

Project/Area Number 24530810
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

中島 伸子  新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (40293188)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords認知発達 / 概念発達 / 素朴生物学 / 老化概念 / 心身相関についての理解
Outline of Annual Research Achievements

本研究は心身相関的影響関係が含まれる老化現象を取り上げることで、心身相関についての理解の発達の様相をより詳しく検討することを目的とした。本研究の結果から、子どもは身体領域内、認知領域内の影響関係については少なくとも小1の時点では大人と同様の理解が進んでいる一方で、心身相関的現象を含む領域をまたぐ影響関係についての理解は比較的遅く、児童期中期以降に大人と同レベルに達することが示された。以下、各年度の成果を示す。
平成24年度に実施した研究1では、小3、小6、大学生は、一般的に老年期に衰退するといわれる心身の諸機能のほとんどについて機能低下がみられると考えていることが示された。研究2では、機能低下の抑止要因として、大学生は、身体的機能低下に対しては身体的要因が、心理的機能低下に対しては心理・社会的要因が抑止効果をもつとすること多かったが、心理・社会的要因が身体的機能低下に、身体的要因が心理的機能低下に、それぞれ影響を与えうるとの認識を持つ場合があることが示された。
平成25年度に実施した研究3では、小3、小6、大学生においては、老化による心身の機能低下の緩和要因として身体要因の効果の推定に発達差がほとんどみられなかったが、心理要因の効果についての推定は小3以降、発達的変化がみられ、小3の子どもは年長者に比して「心理⇒身体」「心理⇒心理」の影響関係の強度を低く推定する傾向がみられた。
平成26年度に実施した研究4では、小1、小3、大学生においては、「身体→身体」および「認知→認知」といった、同一領域内の影響関係の理解については発達的変化が小さいかほとんど見られないが、「身体→認知」「認知→身体」「心理→身体」「心理→認知」などの異領域間の影響関係についての理解は発達差が大きいことが示された。研究5では5歳児でも老化と病気を回復可能性という点で区別可能であることが示された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2015

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 幼児は老化と病気を区別できるか2015

    • Author(s)
      中島伸子
    • Organizer
      日本発達心理学会
    • Place of Presentation
      東京大学
    • Year and Date
      2015-03-20 – 2015-03-22

URL: 

Published: 2016-06-01  

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