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2014 Fiscal Year Research-status Report

教員養成のための協同的パブリック・トークの力量形成

Research Project

Project/Area Number 24530826
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

富田 英司  愛媛大学, 教育学部, 准教授 (90404011)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2016-03-31
Keywords協同的パブリックトーク / 国際交流 / 留学 / 大学生 / コミュニケーション能力 / 評価 / ルーブリック / 教師教育
Outline of Annual Research Achievements

平成25-26年度の2年間は,協同的パブリック・トークの力量を積極的に促進するための介入方法を,教育実践への取り組みと併行して開発することが計画された.
平成26年度の取り組みでは,平成25年度の米国での短期教育プログラム実施期間中に収集された参加学生のプレゼンテーション記録データから,協同的パブリック・トークの力量について行動の側面から測定するための観点をいくつか提案した.具体的には,発表の中で話し手が聴衆に参加を求めるクイズや質問などの問いかけ場面がプレゼンの実践を繰り返す中でどのように変化していくか検討した.分析の結果,プレゼンテーションの実践中に,発表者同士で助け合う過程を通して伝達方法の改善案が見いだされていく様子を観察することができた.他方では,聴衆の反応が返ってこないという体験によって,聴衆の反応を期待しなくてもスムーズに進行できる形態へと問いかけのあり方を変更していく学生参加者も見いだされた.これらの知見から,効果的な問いかけを実現するための指導方法を試作した.
当初計画された課題に加えて,より広く国際交流プログラムの質や効果を測定・評価するためのツールの開発においても大きな進展があった.これまで玉川大学,鳴門教育大学,学習院高等科等の教員との共同研究によって短期国際交流プログラムの質を評価するルーブリックの開発を進めてきたが,その成果を論文として出版することができた.これに続いて,国際交流プログラムの質や効果を測定・評価するツールを集約するためのウェブサイトを立ち上げ,次年度の活動を展開する基盤を構築した.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

最初の実施計画書で予定していた研究上の問いはいくつかの点で方向修正をすることになったが,最も重要な問いである協同的パブリック・トークの力量形成を左右する要因の特定については上記の研究実績の概要のとおり,教育心理学やその関連領域における研究知見としても価値のある発見が進んでいる.加えて,当初計画されていた課題に関連する形で,国際交流プログラムの質や効果を測定・評価するツールを集約するための大学間の連携も進んでいる.
以上のことから,本研究課題はおおむね順調に進展していると評価することができる.

Strategy for Future Research Activity

平成27年度における実施内容としては,(1)協同的パブリック・トークの力量形成のための指導書作成,(2)国際交流プログラムの質や効果を測定・評価するツールの共有,の2点を進める.
(1)については,当初の予定どおり,協同的パブリック・トークの力量を育成するための教育介入プログラムについて,最初のバージョンを完成させる.これに関連して,平成26年度に分析を進めたデータを専門誌に掲載させる.
(2)については,平成26年度に立ち上げたウェブサイトを基盤にして,ここに各大学や各学校等で開発された測定・評価ツールを公開すると同時に,ユーザーもそれらの改善や再開発に参加しやすくするための仕組みを試作する.

Causes of Carryover

平成26年度3月に,日帰りの東京出張を実施したが,当日,予定よりも打合せが長引いたため復路の航空機に乗り遅れ,元々購入していた航空券を払い戻し,新しい航空券を購入した.その費用は当初予算額を大幅に超えるものとなった.そこで,この費用を別予算で賄うこととなった.そのために,元の復路運賃として計上されていた額が次年度に繰り越される事態となった.

Expenditure Plan for Carryover Budget

平成27年度においても研究打合せのための国内出張が計画されているため,その費用の一部を賄うために使用する計画である.

  • Research Products

    (1 results)

All 2015

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results)

  • [Journal Article] 国際交流プログラムを評価するルーブリックの開発2015

    • Author(s)
      富田英司・近森憲助・中山晃・大谷千恵・山本昭夫・小野由美子
    • Journal Title

      大学教育実践ジャーナル

      Volume: 13 Pages: 9-15

    • DOI

      http://web.opar.ehime-u.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2015/04/J13-2_tomida.pdf

    • Peer Reviewed / Open Access

URL: 

Published: 2016-05-27  

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