2013 Fiscal Year Research-status Report
成人期の世代性(ジェネラティビティ)の発達が時間的展望の再編成に及ぼす影響の研究
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24530835
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
都筑 学 中央大学, 文学部, 教授 (90149477)
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Keywords | 時間的展望 / ジェネラティビティ / 成人期 |
Research Abstract |
本研究では、成人が他の世代の人々との交流活動を通して、彼らの時間的展望を再編成する過程に焦点を当て、発達心理学の視点から検討する。質問紙調査で得られた実証的データの分析によって、世代性(ジェネラティビティ)の発達が時間的展望の形成に及ぼす影響を明らかにすることを目的としている。 4年間の研究の2年度目に当たる本年度は、昨年度に原案を作成した質問紙調査項目を精査するとともに、これまでの時間的展望に関する縦断的調査等で関係性を保ってきた調査協力者や大学の卒業生等のネットワークを利用して、成人期の調査対象者を集めて調査を実施する可能性を探ってみた。郵送調査やメールでの調査、ホームページ上でのWeb調査など、さまざまな方法を検討してみたが、いずれにおいても統計的な分析に耐えうるような十分な人数を集めることはできないという結論に達した。そこで、自力で調査対象者とコンタクトを取るという方針を断念し、調査会社を通じたインターネット調査に切り替えることにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度は、調査を実施する予定であったが、これまでに構築してきた調査ネットワークを利用して統計的な分析に十分耐えうるような人数の調査協力者を集めるような努力をおこなったみたが、なかなかその目処が立たなかった。当初の調査方針を転換することを決断するっまでに長い時間を要してしまい、結局本年度は調査実施には至らなかった。来年度は、インターネット調査に切り替えて調査を実施することを決断した。
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Strategy for Future Research Activity |
第1の目的は、世代性(ジェネラティビティ)と時間的展望の質問項目から構成される質問紙を用いた調査を、成人期の男女を対象にインターネット調査によって実施することである。 第2の目的は、世代性と時間的展望との相互連関について、教師を対象にインターネット調査によって検討することである。 上記の調査結果については、学会発表や論文発表によって研究成果を公表していく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
調査実施に至らなかったので、印刷費や謝金として予定していた費用が支出されなかったため。 調査会社を通じたインターネット調査に切り替えて調査を実施することに方針転換したので、本年度はそのための費用を支出し、調査データを収集する。
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