2014 Fiscal Year Research-status Report
成人期の世代性(ジェネラティビティ)の発達が時間的展望の再編成に及ぼす影響の研究
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24530835
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
都筑 学 中央大学, 文学部, 教授 (90149477)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 時間的展望 / 世代性 / 世代間交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、第2回国際時間的展望学会(ポーランド、ワルシャワ)に参加して研究発表をおこなった。国際時間的展望学会は、世界の時間的展望の研究者が集まる専門学会であり、最新の研究成果を吸収することができた。本研究課題である成人期の時間的展望に関する研究発表を直接聞く機会を得て、研究を進める上で大変参考になった。同学会で収集した情報やこれまでに蓄積してきた文献等を整理し、本研究課題を進めて行く上で基本となる文献研究論文の執筆を進めたが、これについてはまだ完成段階には至っていない。 国際時間的展望学会では、時間的展望に関する研究の発展方向が、個人レベルでの時間的展望の発達や傾向を明らかにする研究段階から、個人と個人との関係や集団の中における個人のあり方が時間的展望の発達に及ぼす影響を明らかにする研究へと確実に進んできていることが明らかにされた。時間的展望の発達を世代性(ジェネラティビティ)を中核にして把握しようとする本研究課題は、その方向性に合致したものであり、時間的展望研究の研究方法論としても極めて有力なものであると確信することができた。 その一方で、それを実証的な研究レベルに落とし込んでいくには、いくつかの課題を乗り越え出いくことが必要であり、本年度も、その点を十分にクリヤーできなかった。そのために調査実施には至らなかったが、最終年度を迎える次年度は、これまでに蓄積してきた文献研究の成果を活かして、実証研究をおこなっていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
実証研究をおこなえなかったことは、真摯に反省しなければならない点である。文献研究等はおこなってきたが、いざ研究を進めようとすると解決しなければならない課題に直面し、逡巡することが少なくなかった。次年度は、そのようなことがないように心したい。
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Strategy for Future Research Activity |
2015年度は最終年度であるので、研究成果を上げるべく、実証研究を確実に実行していきたい。
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Causes of Carryover |
調査を実施しなかったために、調査実施費用として上げていた金額が未執行だったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度は調査を実施して、調査実施費用を執行する。
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