2015 Fiscal Year Research-status Report
成人期の世代性(ジェネラティビティ)の発達が時間的展望の再編成に及ぼす影響の研究
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24530835
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
都筑 学 中央大学, 文学部, 教授 (90149477)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ジェネラティビティ / 時間的展望 / 横断的データ / アイデンティティ / 大人の感覚 |
Outline of Annual Research Achievements |
20~24歳、25~29歳、30~34歳、35~39歳、40~44歳、45~49歳、50~54歳、55~59歳、60~64歳、65~69歳の10年齢区分で、男女それぞれ200名ずつ、全体で,000名を対象としてインターーネット調査を実施した。インターネット調査の強みを活かして、全国的に調査対象者を得ることができたと同時に、学歴や職歴についても、多様な調査対象者からの回答を収集することができた。使用した調査項目は、Markers of adulthood、ISRI、人生満足度、生活満足度、生活感情、EPSI、DIDS、目標意識尺度、ジェネラティビティ尺度、GCS-Rであった。これらの質問項目は、ジェネラティビティ、時間的展望、アイデンティティ、大人の感覚を測定するものである。本研究が目的としている世代間の相互の関係性が時間的展望に及ぼす影響を検討する上で、一般性を保証するような十分なデータであると言える。 得られた調査データは20代から60代までの広範囲にわたるものであり、現在のところ、データのスクリーニングと一次集計を終えた段階である。このような横断的データは大変貴重であり、ジェネラティビティの発達的傾向を明らかにすることができると考えられる。また、時間的展望がジェネラティビティという世代間の相互連関の影響を受けて、どのようにして発達していくのかについても秋からにすることができると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
文学部長としての公務のために研究が遅れがちであったが、インターネット調査を実施したことによって、研究目的に沿ったデータを収集することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
1年間の研究期間延長が認められたので、2016年度は研究のまとめの作業をしっかりと実施していきたい。
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Causes of Carryover |
文学部長としての公務のために研究の進捗が遅れがちになったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本研究のまとめの作業にともなう学会発表、資料収集などを計画している。
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