2015 Fiscal Year Annual Research Report
子どもの心的表象能力を育てることば:その原点と役割機能の検証
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24530843
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Research Institution | Osaka Shoin Women's University |
Principal Investigator |
辻 弘美 大阪樟蔭女子大学, 学芸学部, 教授 (80411453)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 心の理論 / 心的状態語 / 日本語 / 視点取得 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度の研究から見えてきた補足実験を実施し,これらの結果を踏まえた研究成果のまとめを,学術学会および研究会で発表した(Child Language Symposium 2015, 日本心理学会,ヒューマンコミニケーション基礎研究会)。 心的状態語の役割機能についての提言を次の3つ視点から,一般および保育関連機関への公開やリーフレットなどを通して行なった。① 発達段階と心的状態語の獲得の関係性より、発達指標開発への展望についてのまとめ② 養育者の言語的かかわりのあり方について、研究結果が子育て実践に示唆されることのまとめ③ どのように子どもとコミュニケーションすることが、子どもの心を育むのかについてのまとめ。 具体的には,一般向けの研究報告冊子「気持ちをあらわすことばの育ち」を作成し,発達指標開発の基礎データ収集への協力園等約100機関向けに配布,要望に応じて,対面による保育者・養育者向けの研修会を開催した。①の発達段階と心的状態語の獲得の関係性についての知見を深める為に,幼少の子ども(4歳未満)を対象とし,自我の発達との関係を検討する新たなプロジェクトの準備を整えた。
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Research Products
(10 results)