2014 Fiscal Year Annual Research Report
日本人学校への教育相談支援体制の構築:新たな支援資源としての大学の役割
Project/Area Number |
24530849
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
平野 直己 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (80281864)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 紀久代 お茶の水女子大学, その他部局等, 准教授 (10254129)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 日本人学校 / 在外教育施設 / 教育相談 / メンタルヘルス支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
【平成26年度の研究成果】 ①日本人学校4校での実践調査をもとに作成した、日本人学校の構造的特徴と学校関係者のメンタルヘルスの関連に関する質問紙を、日本人学校に勤務経験をもつ学校教員を対象に実施。平成27年度中に、学会発表を行い、論文化の予定。 ②双方向遠隔通信サービスを利用した日本人学校の教師、保護者、児童生徒との教育相談を実施し、その課題と問題点を整理。平成27年度中に論文発表予定。 ③学会発表と論文発表:8月に横浜で開催された日本心理臨床学会において、自主シンポジウム「在外教育施設におけるメンタルヘルス支援を考える」を企画し、平成25年度までの活動をもとにした発表を行った。 【研究期間全体を通じての研究成果】 ①実践調査:4校の日本人学校で、日本の大学からの訪問型の教育相談支援活動を実施。《目的1 日本人学校におけるメンタルヘルス支援の必要性》(1)日本人学校にかかわる教師・保護者・児童生徒のメンタルヘルスには、a)地域の社会構造とリソース、b)居住環境と人間関係、c)日本の生活・教育環境の維持などが関わることが示唆された。 (2)メンタルヘルス支援の中核施設としての学校において、教師の役割と負担の大きさが示唆された。 《目的2 教育相談支援プログラムの開発》(1)アウトリーチの教育相談支援は様々な点で保護者や教師のメンタルヘルスに貢献すること、(2)個別面接・コンサルテーション・講演・カンファレンスなど多様なプログラムが実施可能であること、(3)訪問後、双方向遠隔通信サービス利用によっての教育相談も活用可能であること等が明らかになった。 ②日本人学校での実践調査をもとに作成した、日本人学校の構造的特徴と学校関係者のメンタルヘルスの関連に関する質問紙を、日本人学校に勤務経験をもつ学校教員を対象に実施。結果は、平成27年度中に、学会発表を行い、論文化の予定。
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Research Products
(4 results)
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[Presentation] Protective Factors of Depression in Japanese Youth in Japan and the U.S.: Cross-Cultural Differences and Implications for School-Based Interventions.2014
Author(s)
Aoki, K., Machizawa, S., Koshi, M., Hirano, N., Yatsuda, M., Asahi, K., Saito, A.
Organizer
122nd Annual Convention of the American Psychological Association
Place of Presentation
Washington, DC
Year and Date
2014-08-08
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[Presentation] Mental Health Support for Japanese Youth Overseas: Cross-Cultural Comparisons in the U.S., Hong Kong.2014
Author(s)
Saito, A., Aoki, K., Machizawa, S., Kobayashi, M., Hirano, N., Nomura, T., & Yatsuda, M.
Organizer
122nd Annual Convention of the American Psychological Association
Place of Presentation
Washington, DC
Year and Date
2014-08-08
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