2013 Fiscal Year Research-status Report
心理リハビリテーションを活用した重度・重複障害児に対する人間関係の形成
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24530861
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
香野 毅 静岡大学, 教育学部, 准教授 (70324324)
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Keywords | 重度・重複障害 / 肢体不自由 |
Research Abstract |
本研究の目的は、重度・重複障害児を対象とした「人間関係の形成」を目指した支援プログラムの開発である。このプログラムは、「人間関係の形成」の主たる要素である社会性の初期発達を中心領域とする。また重度・重複障害児にとって重要な生活の場である特別支援学校と家庭のふたつの場において、教師と保護者によって協同的かつ包括的に実施されるところに特徴がある。具体的には、動作法よる身体運動的相互交渉を活用した三項関係の形成と身体遊びを介した模倣・逆模倣関係の形成といった社会的認知を育む発達支援の方法について開発・検討を行う。 ここまで学校や家庭での指導実践を積み重ねてきている。また重度・重複障害児が年齢経過とともにもっているニーズについて保護者への質問紙および聞き取りから明らかにするデータを取り終えた。今後、これらについてまとめ、発表等を行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ここまでの期間において、研究協力者を確保したうえで、多くの指導実践を積み重ねてきており、まとめる段階に達しつつある。 重度・重複障害のある子どもの人間関係の形成などを含む指導ニーズについて調査が完了し、現在分析中である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、これまで積み重ねてきた指導実践についてまとめていく 保護者や当人が持っている指導ニーズについての調査研究について論文として発表を行う
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究は3年計画であり、今年度はまとめの段階となる。そのため学会参加や情報収集が必要であり、使用の予定である 文具類の購入と学会参加のための旅費、および資料整理のための人件費を計画している
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Research Products
(3 results)