2013 Fiscal Year Research-status Report
ライフレビューはどのようなプロセスで展開するのか―高齢者に対する面接事例から―
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24530877
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
林 智一 大分大学, 医学部, 准教授 (70274743)
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Keywords | 高齢者 / ライフレビュー / プロセス / 心理療法 |
Research Abstract |
本研究は、高齢者とのライフレビュー面接における「プロセス」を明らかにしようとするものである。ライフレビューが何を契機にして、どのように展開していくのかというプロセスと主要テーマ、ライフレビューが多様な効果をもたらすメカニズム、および健常群と認知症群のライフレビューの特徴について分析することを目的としている。 平成25年度は、平成24年度に引き続き某介護老人保健施設の協力を得て、デイケア利用者の中から研究目的に合致する高齢者のかたがたを推薦してもらい、実際にライフレビュー面接を行った。なお、対象者の基準は、ある程度の言語化能力と疎通性を有するかた、というものであった。 その結果、本年度は13名の高齢者がリストアップされた。そのうち、健常群6名と認知症群3名に各10回のライフレビュー面接を行った。その他3名の方は、入院されたり、面接経過の途中で面接を拒否されて、10回に達しなかった。この、途中にドロップアウトされた3名はいずれも健常群のかたであった。健常群であっても、心身のエネルギーが低下した状態の高齢者にあっては、継続的なライフレビュー面接が困難となることが示唆される結果となった。 平成25年度は、事例研究として、学会発表3件(日本心理臨床学会、日本理論心理学会、中国四国心理学会)を行った。 まだ面接事例数が少ないため、現時点ではじゅうぶんな考察はできないが、平成26年度も引き続きライフレビュー面接を実施し、事例を集積していく予定である。同時に、事例研究として発表可能なケースについては、学会発表や大学内の紀要などへの投稿を行う計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究に協力していただいている某介護老人保健施設の事情により、認知症群の研究協力者が現在のところは少ないが、平成26年度以降も事例の集積を行う予定である。しかし、全体の事例数としては、おおむね計画通りに研究が進行している。 平成25年度には、事例研究として学会発表を3件、行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度も引き続きライフレビュー面接の事例の集積を行う。また、事例をもとにした中間報告としての学会発表(日本心理臨床学会など)を2,3件程度、予定している。また、典型例と思われる事例をまとめ、事例研究論文として大学内の紀要などへの投稿を行う計画である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度には学会等の旅費の使用が多かったため、当初予定していた物品費の使用を先送りとした。そのために次年度使用額が生じた。 平成26年度には旅費と物品費を十全に使用する予定である。
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Research Products
(3 results)