2013 Fiscal Year Research-status Report
強迫性障害におけるメタ認知の神経基盤解明とメタ認知的介入に関する統合的研究
Project/Area Number |
24530884
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
橋本 伸彦 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20534762)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三村 將 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (00190728)
成本 迅 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30347463)
仲秋 秀太郎 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (80315879)
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Keywords | 強迫性障害 / メタ認知 / 認知行動療法 / VBM |
Research Abstract |
背景と目的:強迫性障害においてメタ認知的信念の歪みが顕著な場合、行動療法に治療抵抗性である。しかしながら、強迫性障害のメタ認知に関する神経基盤はいまだ不明であり、メタ認知的信念の歪みへの介入方法は十分に検討されていない。 そこで、本研究では1 強迫性障害のメタ認知の神経基盤を頭部MRIの脳形態画像と高次脳機能から検討し、2 行動療法に治療抵抗性患者のためのメタ認知的介入プログラムを開発し、その有効性を検証するの2点を検討する。 方法:強迫性障害の患者のメタ認知に関する多様な評価尺度と頭部MRIや高次脳機能検査を施行し、メタ認知的介入の治療プログラムを開発する。その後、メタ認知に関する多様な尺度と高次脳機能および高磁場頭部MRIを統合的に解析する。開発したメタ認知療法の治療プログラムを用いたオープントライアルを行い、その有効性と実施可能性などを検証する。 結果:平成25年には、22名の強迫性障害の患者のメタ認知の尺度と頭部MRIの脳形態画像のデータを構築した。現在11名の患者のメタ認知療法に関するオープントライアルを実施、確認強迫が主体の患者の過剰な責任感やメタ認知が改善した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度は、22名の強迫性障害の患者のメタ認知の尺度と頭部MRIの脳形態画像の データを構築した。11名の患者のメタ認知療法に関するオープントライアルを実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度以降もひきつづき継続し、患者データベースを構築する。データベースの構築後に、頭部MRIデータとメタ認知の尺度などの解析を統合的に行う予定である。メタ認知療法に関するオープントライアルの実施後は、その結果を解析する。また脱落率が低くなるような方略(例:患者のスケジュールなどにあわせて調整など)も工夫する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
画像解析ソフトの購入や画像のデータ解析のため、大容量のデータ保存ディスクが複数必要である。これらのデータ解析のデータ量が大きいため、対応できるような解析用コンピュータも購入予定である。 解析用PCとハードディスク
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