2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24530886
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Research Institution | Konan Women's University |
Principal Investigator |
森 丈弓 甲南女子大学, 人間科学部, 准教授 (00512154)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 再犯 / 非行少年 / リスクアセスメント / 追跡研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
法務省少年鑑別所の法務技官に協力を得て、非行少年の再犯状況について、その後の経過について再調査を実施するとともに、新たな非行少年サンプルについてYouth Level of Service Inventoryの調査を実施した。新たな追加データを得て、非行少年の再犯予測を行うためのリスクテーブルを再構築した。これによって、更に精度の高い再犯予測及び、非行少年の再犯防止教育に役立つ実証的な根拠に基づいた情報を提供できるようになった。 また、家庭裁判所の調査官からの協力の下、在宅事件についてのリスクアセスメント調査を実施することができた。これまでの研究では、少年鑑別所に収容された非行少年のデータのみしか収集できなかったが、今回新たに在宅のまま社会内で事件を起こし、家庭裁判所に係属している非行少年についてのデータを得られたことで、非行性の程度について連続性のある分析をすることが可能となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画していた在宅事件の調査データを得ることが、これまで実施できないでいたが、今回、家庭裁判所の協力を得て、データ収集が可能となったことで、計画していた分析を今後出来る見込みがついた。 再犯の調査については、その後の再犯状況について再調査を少年鑑別所で実施できたこと、今後も引き続き少年鑑別所からの協力が得られる目処がついたことで、順調に調査、分析を行っていくことが可能と考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
少年鑑別所に収容された非行少年と在宅のまま家庭裁判所に係属した非行少年の2種類のデータが得られたことで、両者の性質の相違を検討、分析していくことを実施予定である。また、少年鑑別所については、新たに調査を実施できる可能性のある庁が見つかったため、協力を依頼し、調査データの積み重ねを実施していきたい。
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