2014 Fiscal Year Annual Research Report
認知行動療法プログラムの開発およびそのエビデンスの多次元的検証に関する探索的研究
Project/Area Number |
24530897
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Research Institution | Kobe College |
Principal Investigator |
鶴田 英也 神戸女学院大学, 人間科学部, 准教授 (60346096)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉岡 津岐子 梅花女子大学, 心理こども学部, 教授 (20259401)
実光 由里子 相愛大学, 人間発達学部, 教授 (30585740) [Withdrawn]
森本 美奈子 梅花女子大学, 心理こども学部, 准教授 (70388601)
岡本 智子 梅花女子大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (70634632) [Withdrawn]
柴田 由起 梅花女子大学, 心理こども学部, 講師 (00713463)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 認知行動療法 / バウムテスト / CBTプログラム / エビデンス / うつ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、以下の3つを柱としている。①「うつ」を対象とした認知行動療法(以下、CBT)のプログラムを改良する。②「うつ」以外の症状に対するプログラムを開発する。③効果測定として投影法(バウムテスト)を加えて検証する。さらに、実践スタッフの研修と定期的な勉強会、事例検討会を行い技能の研鑽を図る。「開発・改良→修得→実践→検証」の一連の流れができることにより、実践者養成システムの確立にも寄与するものである。 平成26年度は、改良したプログラムに沿ってCBT実施が可能となり、スタッフ自ら考案したより有効なワークシートも増加した。研究成果は6名が日本心理臨床学会第33回大会にて発表し、他の2名が紀要に論文を発表した。また日本心理臨床学会第34回大会においても5名が発表の予定である。 全体を通して、上に挙げた目的は果たせたといえる。①現行プログラム(8回・16回)は、基本のプログラムを守りながらもセラピストの裁量、技量に合わせられる柔軟なプログラムに改善された。②「うつ」以外のクライエントは数が少ないながらも、パニック障害、強迫性障害に対応するプログラムを作成した。③すべての終結事例において、質問紙だけでなくバウムによる検証も行った。 このCBTプログラムは、梅花女子大学付属心理・教育相談センターに勤務するスタッフや院生にも周知され、研修プログラムも定着している。毎年募集してきたスタッフは23名になり、全員がCBTを実践している。今後もCBTスタッフの養成システムの一環として継続が期待される。
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