2014 Fiscal Year Research-status Report
音声による感情表現が動機づけに与える影響:脳マルチモーダル測定による検討
Project/Area Number |
24530912
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
大上 淑美 東京工業大学, 社会理工学研究科, 助教 (30456264)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小谷 泰則 東京工業大学, 社会理工学研究科, 助教 (40240759)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 実験心理 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初の予定では、3年間で研究を終えるつもりで計画していたが、1年目で実験課題の作成に想定外の時間を要し、倫理審査にも手間取り、遅れが出た。2年目では、脳波キャップの買い替えによる脳波実験の設定、3T-fMRI装置での実験設定に時間が掛かり、実験条件の見直しも行ったため、2~3年目で行った実験では条件の違いを観察するための測定データの必要数を揃えることが出来なかった。このような理由から本研究の研究期間の延長を申し出て、承諾を得られている。 研究の進捗としては、遅れている。しかし、国内や国際学会に出席し、最新の実験や分析に関わる情報収集も行い、主成分分析といった新たな分析を加えることにし、実験より鮮明に研究の結果を観察するために実験の設定を適宜修正していくことは、必要な手順であると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初の予定では、3年間で研究を終えるつもりで計画していたが、1年目で実験課題の作成に想定外の時間を要し、倫理審査にも手間取り、遅れが出た。2年目では、脳波キャップの買い替えによる脳波実験の設定、3T-fMRI装置での実験設定に時間が掛かり、実験条件の見直しも行ったため、2~3年目で行った実験では条件の違いを観察するための測定データの必要数を揃えることが出来なかった。このような理由から本研究の研究期間の延長を申し出て、承諾を得られている。 研究の進捗としては、遅れている。しかし、国内や国際学会に出席し、最新の実験や分析に関わる情報収集も行い、主成分分析といった新たな分析を加えることにし、実験より鮮明に研究の結果を観察するために実験の設定を適宜修正していくことは、必要な手順であると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究機関を1年延長したため、今年度が研究の最終年度となる。脳波とfMRI実験を行い、不足しているデータを測定することから始まる。必要な実験機材や消耗品等は揃っており、実験設定は確立しているが、被験者募集にどのくらい時間が掛かるのかが問題である。被験者は大学生及び大学院生のため、実験時間帯と授業が重なることも多いため、学内の掲示板にたくさん告知をし、迅速に広く被験者を募りたい。昨年度までに収集してあるデータも全てまとめて、通常の統計分析を行い、条件の違いや電極位置での脳活動(脳波の振幅)に違いがあるのかどうかを確認する。fMRI実験のデータでは通常の分析とPPI(PsychoPhysiological Interaction)分析を行う。 毎秋に開催される国際学会で研究の結果を発表し、他の研究者とディスカッションをし、その後、論文にまとめて、なるべく早く論文を執筆し国際誌への投稿まで進める予定である。
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Causes of Carryover |
研究期間は3年間の予定であったが、当初の予定よりも被験者数を増やす必要が出てきたため、追加でのデータ測定を行わねばならなくなり、実験が終了しなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
未使用額のほとんどは、実験での被験者への謝金に充てることと実験時に必要な消耗品の支出に使用する。
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