2012 Fiscal Year Research-status Report
スクールリーダー育成の学修プログラム開発―授業実践アーカイブの活用
Project/Area Number |
24530939
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Miyagi University of Education |
Principal Investigator |
本間 明信 宮城教育大学, 教育学研究科高度教職実践専攻, 教授 (70106748)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 敏之 宮城教育大学, 教育学研究科高度教職実践専攻, 教授 (80261642)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 授業実践 / 教職大学院 / 現職教育 / 授業研究 |
Research Abstract |
1.「授業実践アーカイブ」の活用化については、ビデオテープからDVDへの変換、授業文字記録、資料のPDFファイル化を進めると同時に、図書館その他でも利用可能にした。 2.現職教員・教職大学院学生の教育、研修への利用については、現職教育講座(公開講座)、研究会の実施、授業への利用、分析法の開発を行った。 3.「授業実践アーカイブ」の充実については、これまで未発見だった、群馬県玉村小学校校内研究誌『草原』(昭和8~18年)の残り3号を発見、復刻した。斎藤喜博に指導を受ける岩手県教師根田幸悦の指導テープの提供を受け収納した。 4.「授業実践アーカイブ」を活用した、学修プログラム開発のため、教職大学院の教育課程の中に、授業記録を読むこと、授業記録を作成することを取り入れ教師の基本的、基礎的なスキルとして獲得させるよう試みた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでの実績が徐々に対外的にも認められ、授業実践にかかわる様々な記録が、保存と利用を期待して寄付されるようになってきた。「授業記録アーカイブ」の基礎資料の原資は豊富になり、デジタル化が精力的に行われている。 一方、その利用に関しても、現代仮名遣いでの復刻、等々、受容・利用が容易になった部分がかなり増えてきた。授業の中での活用、研究、研修における利用もさまざまに試みられ、その結果を確かめている。 教職大学院学生への効果については、院生の最終研究成果報告にどう反映されるか、これからの検証にかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
「授業実践アーカイブ」の充実。デジタル化の推進と、閲覧のさらなる容易化をはかる。現職教育の充実、とくに既卒の教職大学院学生(現職教員およびストレートマスター)の再教育の推進。 授業の実践に基づく、教育方法研究と教師教育(教職大学院を中心として)を実質的に試行し検証する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
「授業実践アーカイブ」が教職の専門的力量形成にどのように寄与しているかの検証を試みる。「授業実践アーカイブ」のさらなる充実。 「授業実践アーカイブ」の検証のため、現職教員を含めた研究討議の研究会を企画する。同じく検証の意味で、他大学での活用を試みる。平成25年度は、近隣の東北大学、東北福祉大学と協働し、共同討議などを実施する。
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