2014 Fiscal Year Annual Research Report
スクールリーダー育成の学修プログラム開発―授業実践アーカイブの活用
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24530939
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Research Institution | Miyagi University of Education |
Principal Investigator |
本間 明信 宮城教育大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (70106748)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 敏之 宮城教育大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (80261642)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 授業実践アーカイブ / スクールリーダー / 教職大学院 / 授業記録 / 教育方法 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度(平成26年度)は、学修プログラムを実際に試行した。その結果、次年度以降プログラムのさらなる発展の見通しがついた。 「授業記録を作成するための指導プログラム」と、「実際の授業実践と記録作成の作業」、ついでそれを基にした、「各々の研究テーマへの省察と集約」、「最終報告へのまとめに向けた授業の本質の抽出」までを一年間のサイクルとする。その途中に授業実践アーカイブの活用、同時にアーカイブの補充、収集を行う。 さらに27年度、授業実践アーカイブとして、これまで部分的に復刻刊行してきた昭和10年代の校内研究誌(実践記録中心)『草原』全10号をまとめて刊行した。全10号の発見とその内容の意義については25年度に報告してある。 3年間にわたる研究を通して、授業記録の作成は、教師としての自覚(自己認識、自己肯定)を本質的に高めることがわかった。とくに学部卒業の院生にとってその意義は大きい。その際、優れた授業に触れることが重要だが、現に行われている授業以上に、過去の授業の記録を読み、ディスカッションすることが、授業を見る眼を育てる。その意味で授業実践アーカイブは重要である。 スクールリーダー育成の学修プログラムとしては、まず、教師の仕事として授業の価値を理解し、それに向けての情熱を育て上げることである。その上で、授業を集団で振り返り、それぞれの成果を確認する。それによって、授業そして学校の仕事が、本質的にチームワークによって行われることを認識し、また同時にチームワークの実際を体験することを柱とする。この一連の流れを一年間のプログラムとして構成できた。
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