2012 Fiscal Year Research-status Report
ライティングスキルズ育成を軸としたキャリア教育の質保証に関する国際連携研究
Project/Area Number |
24530966
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
井下 理 慶應義塾大学, 総合政策学部, 教授 (30129069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井下 千以子 桜美林大学, 心理・教育学系, 教授 (60407757)
田部井 潤 東京国際大学, 人間社会学部, 教授 (50267861)
柴原 宜幸 日本橋学館大学, リベラルアーツ学部, 教授 (30327275)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ライティング教育 / 国際研究者交流 / カナダ:オーストラリア / 学士課程教育の質保証 / キャリア教育 / 学習支援 / ラーニングコモンズ / カリキュラム開発 |
Research Abstract |
各研究分担者及び代表者が、それぞれに当該研究テーマに関してそれぞれの専門を背景にして調査研究活動を推進することができた。その成果は、個々の研究者が学会大会での発表報告や、招待講演などに一部既に還元されつつある。 ライティング教育に関しては、これまでの研究実績をもとにさらにその上に構築する形で研究を重ね、海外での現地調査で収集した資料やそれに基づく知見から、招待講演や研修セミナー、学会での報告を行ってきた。他の分担者も学会や研究フォーラムでの成果の還元を行った。 当初計画にあったカナダでの海外調査は、2012年9月に実施された。予定どおり、バンクーバーでのブリティッシュ・コロンビア大学やサイモンフレーザー大学での現地調査において、それぞれの大学において、多くの研究者及び大学教育担当職員及び管理者へのインタビュー調査を実施し、各種資料を収集した。現在、それらを整理分析している。その一部は、2年度目に計画していた海外調査でのオーストラリアにおける情報収集に役立った。 当初計画では、2年目のオーストラリアでの海外調査が、資金の前倒しを得ることができたため、2013年3月に実施が可能となった。そのため、当初の予定よりも順調に研究活動が、加速した形で進んでいる。 その具体的成果は、2013年度の大学教育学会のラウンドテーブルその他、2013年度の研究代表者及び分担者の活動に反映されつつある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
カナダ及びオーストラリアにおける学士課程教育において、キャリア教育およびライティング教育に関する現状把握を行うことができた。 具体的には、カナダのバンクーバーにある2つの大学(ブリティッシュ・コロンビア大学およびサイモンフレーザー大学)とオーストラリアの5大学(メルボルン大学、モナッシュ大学、ラ・トローベ大学、ビクトリア大学、ロイヤル・メルボルン大学)を訪問し、それぞれの大学におけるライティングセンターやラーニングコモンズに関する資料収集や現地での研究者及び教育担当者、管理者との情報交換により現地の状況を把握することができた。 短期間での訪問でこれだけの成果を上げられるとは予想以上であり、初年度の研究活動としては、極めて順調であったと評価できる。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目にあたる今年は、昨年度収集した資料の整理分析を推進するだけでなく、初年度に形成構築できた海外の研究者との交流を通じて、さらなる詳細な分析を行う予定である。 それらの成果は、学会大会でのラウンドテーブル開催のほか、各種セミナーでの講演や招待講演などを通じて還元することを計画している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
2年目にあたる本年度(25年度)は、まず「前年の前倒しにより可能となった海外調査」について、使用した費用の支払いを完了すべく事務処理を進める。研究代表者及び分担者の一部に、精算が終わっていない点があり、その支払いを済ませる。初年度の活動の成果を整理した後に、次年度の予算で可能となる研究活動の再調整・再編を行う。 次年度では、初年度での海外情報の収集で不足した面を補足しつつ、分析作業の深化を行う。さらに、追加で実施する必要が生じた場合には、補充的な情報収集活動をするために、日本からの研究者による海外調査の追加または海外からの研究者の招聘により、重要な情報収集および収集した資料や分析のための会合を重ねるために資金を充てるだけでなく、それら分析結果を公表するための活動に研究費を充当する計画である。
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Research Products
(11 results)