2014 Fiscal Year Annual Research Report
ライティングスキルズ育成を軸としたキャリア教育の質保証に関する国際連携研究
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24530966
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
井下 理 慶應義塾大学, 総合政策学部, 名誉教授 (30129069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井下 千以子 桜美林大学, 心理・教育学系, 教授 (60407757)
田部井 潤 東京国際大学, 人間社会学部, 教授 (50267861)
柴原 宜幸 日本橋学館大学, リベラルアーツ学部, 教授 (30327275)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | グローバル人材 / 人材育成 / キャリア教育 / 教育の質保証 / ライティング指導 / 初年次教育 / FD・SD / ラーニング・コモンズ |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度の研究成果は次のとおりである。 ①平成26年6月の大学教育学会大会のラウンド・テーブルでは、過去6年間、2本の科研「FD活動の一環してのライティングセンターの機能開発に関する研究(2009-2011)」「ライティングスキルズ育成を軸としたキャリア教育の質保証に関する国際連携研究(2012-2014)」の総括をおこなった。これまでの一連の研究の主たる目標は、教養教育も含めた学士課程教育の充実にある。今回は、大学でのライティングに必須の批判的思考に着目し、入学前教育も含め、学士課程カリキュラムと連動したライティング教育のあり方について検討した。事例として、書く力と批判的思考の育成、平易な言葉で科学を語る力、読書レポートで培う書く力、専門ゼミでの書く力の4つの報告があった。指定討論では、学生の言語能力の現状を踏まえ、批判的思考をどう捉え、教養教育に位置づけていくかという俯瞰的な視点が示され、さらに参加者からも多くの示唆に富む発言を得た。 ②平成27年の3月には、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学のラーニング・コモンズ、ライティング・センター、キャリアセンターを訪問調査した。ホームページ上のStudent Serviceの組織図とは異なり、実際にこれらの部門は連携していないことや、キャリアセンターの利用者数は年間3000人弱でオンライン上での指導はなく、対面のみの指導であること、大半は学生の自主性に任されていることがわかった。 ③これまでの成果をもとに、大学でのFD研修会での招待講演や、NII国立大学図書館職員研修会(会場:東京大学・京都大学)での講演、学生向けのテキスト『学び入門-レポートの書き方からキャリアデザインまで』(慶應義塾大学出版会)を出版し、社会に還元することができた。
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Research Products
(9 results)