2012 Fiscal Year Research-status Report
スイス時代の未刊行資料の解読によるフレーベル幼児教育思想の形成と展開の研究
Project/Area Number |
24530978
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hiroshima Bunka Gakuen University |
Principal Investigator |
小笠原 道雄 広島文化学園大学, 学芸学部, 教授 (10053612)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | スイス / ベルン古文書館 |
Research Abstract |
F.フレーベルのスイス時代(1831-36)における教育実践や州政府との交渉過程に関する諸資料(未刊行資料、書簡等を含む)の収集を以下に保存されている機関から収集した。1)ハイデックブルク州立図書館資料。2)ベルリン陶冶史研究図書館(BBF)。なお、1)のハイデックブルク資料は元バート・ブランケンブルクのフレーベル博物館保存の資料で,今回、590点余の資料の収集が,州立図書館の本学術研究に対する期待から特別の許可でCD-R 6巻に収録され日本に送付された。2)のBBF資料はすでに研究代表者が現地で収集したものを補完すべくフレーベルのスイス時代に特化した資料を中心に約50点をコピーにて入手した。 以上収集した諸資料は、手書き(Handschlift)が中心のため、CDの各巻(6)を専門印刷所によるスキャン画像に取り込み、現在そのスキャン画像を使い、おぼ全体の資料の目録化が可能になった。今後(平成25年度)は本年収集したこれら資料の解読作業を行う。 なお、ベルン州立図書館(Burgerbibliothek Bern)、ベルン国立古文書館(Staatsarchiv Bern)とは現在交渉中で,平成25年9月,直接両館で、フレベルが提出した州政府との交渉過程に関する諸資料の調査・収集を行う。 全体的に諸「資料』は,極めて判読が難しく,現地で専門の古文書解読家(Diplomatiker)の支援が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度は、全体的に,資料の収集を研究の目的にしていたので、その目的はほ達成されたと自己評価をしている。ただ,予想以上に資料が多く、かつその資料の保存状態が劣悪で、その判読がきわめて大変なことが判明した。
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Strategy for Future Research Activity |
1)スイスのベルン古文書館を中心とする資料(フレーベルが州政府と交わした)の収集。 2)本年収集した諸資料の整理と解読。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
1)スイスへの渡航費、滞在費,並びに,現地での古文書解読のための指導、支援費(謝金)。 2)フランスのフレーベル、ペスタロッチ―研究者、M.Soetardの来日時に、指導を受ける(謝金、旅費)。 「該当なし」
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Research Products
(3 results)