• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2012 Fiscal Year Research-status Report

人材活用型若者支援の構築に向けて―デンマークと日本の比較研究―

Research Project

Project/Area Number 24530986
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionFukushima University

Principal Investigator

谷 雅泰  福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (80261717)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 青木 真理  福島大学, 学内共同利用施設等, 教授 (50263877)
三浦 浩喜  福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (90282251)
杉田 政夫  福島大学, 人間発達文化学類, 准教授 (70320934)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords若者支援 / デンマーク
Research Abstract

デンマークにおける人材活用型若者支援の実例として、TEC(技術学校)のAspIt、すなわちアスペルガー症候群の若者に特化した、IT教育のコースに着目した。コペンハーゲン近郊にある同コースを訪問し、担当者に聞き取り調査を行うとともに、学生に対してもインタビューを行った。また、学生は同コースでITの技術教育を受けると同時に、週に1度、コペンハーゲンの別の施設である、HKI(Hans Knudsen Institute)で基礎的な社会生活上の訓練を受けている。同機関は、1872年に同名の宗教家であり社会福祉の実践者が創設し、現在は様々な困難を抱える人々と労働市場を結び付ける働きをしている。学生たちはそこで基礎的な社会生活のための基礎訓練を受けていて、私たちはその場も見学し、担当者や学生にインタビューを行った。デンマークの訪問では、他にEUXを訪問し、担当者と生徒のインタビューを行うとともに、ガイダンスセンターの担当者からのレクチャーも受けた。
デンマークでの調査が中心的な課題であったが、それに先立っては経済開発協力機構のパリ本部を訪問し、アクティブラーニングの世界的な到達点について、また若者支援の世界的な動向について話を聞いた。ただし、事前のリサーチが若干不足していたため、教育に関する部局で話を聞いたものの、若者支援に関しては雇用に関わる部局も扱っていることがわかり、必ずしもその間の連絡がよくないように見えたので、両方にアプローチしなかったのは残念であった。
日本では、デンマーク型の発達障害者への就業支援を行っている団体を知ることができ、その支援のもとでアスペルガー症候群の人々を就労させ始めた横浜市の企業と連絡をとり、社長および担当者にインタビューするとともに、実際に就労している人々からも話を聞いた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

中心的な課題であったTECのアスペルガー症候群のコースについて、当初予定になかったHKIでのカリキュラムも含めて、調査とインタビューを行うことができた。ただ、バイレにあるはじめてのAspItについては、スケジュール上の問題があり、2013年度にまわすこととなった。EUX、ガイダンスセンターについては予定通り調査を行った。教育省(現在、子どもと教育省)の訪問は行わず、そのかわりにOECD本部の訪問を行った。デンマークだけでなく、ほかの加盟国の若者支援について概括的な理解を得ることができた。

Strategy for Future Research Activity

2013年度は予定通り、AspItの調査、とくに初めて訪問することになるバイレにある初めてのコースの調査が中心となる。また、ガイダンス制度を含むデンマークの若者支援が、北欧諸国に影響を与えていると思われ、特にノルウェー政府の政策に関係していると思われるので、デンマークの人材活用型若者支援政策が他国に与える影響を調べるため、デンマーク調査の際にノルウェーを訪問して政策機関に対する調査を行う予定である。9月に予定しているデンマークの現地調査を3名で行う。また、その際、隣国のノルウェーに立ち寄る予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

今年度の研究費のうち13年度に使用する予定の研究費が若干あるが、そもそも共同研究者を1名増やして4名にしたために研究費に不足を生じ、大学における基礎研究費も本課題に使いながらのことだったので、当該研究費が生じたのは単なる連絡不足によるものである。上記の調査で使い切る予定である。

URL: 

Published: 2014-07-24  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi