2014 Fiscal Year Annual Research Report
文化的実践としての保育活動への参加を通した幼児の数量発達に関する研究
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24530995
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
榊原 知美 東京学芸大学, 国際教育センター, 准教授 (20435275)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 数量発達 / 幼児 / 文化的実践 / 保育活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,幼児が参加する文化的実践としての保育活動に注目し,日本の保育に特徴的にみられる保育者による数量支援の構造と幼児の数量発達の関係を明らかにすることを目的とするものである。平成26年度は,以下の3点を行った。 第1に,平成25年度に観察対象となった5歳児クラスにおいて,引き続き保育活動の自然観察を行った。観察は月1回ずつ午前10時から12時まで(お弁当の時間まで)実施し,保育活動の流れと保育者および幼児の数量行動をフィールドノートに記録した。また,補助としてビデオカメラでの撮影も行った。 第2に,観察対象となったクラスの幼児29名を対象に,Child Math Assessment (CMA)の短縮版(2015年2月)および助数詞課題(2014年10月と2015年2月)を個別に実施した。CMA短縮版については,平成25年度実施時の正答率が高い課題を除外した6課題を実施した。助数詞課題については,助数詞の理解や使用に関わる4課題を実施した。幼児の回答と方略は,正誤判定と分析に用いるためビデオ撮影した。 第3に,観察対象となったクラスの保育者2名を対象に幼児の数量発達に関する面接調査を実施した。具体的には,子どもの数量発達に対する保育者の役割と目標,幼児の数量発達に対する知識・信念などに関わる16項目を質問した。加えて,観察された保育活動について,補足説明を求めた。保育者の回答はIC レコーダを用いて記録した。
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Research Products
(2 results)