2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24531007
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Research Institution | J. F. Oberlin University |
Principal Investigator |
山本 眞一 桜美林大学, 心理・教育学系, 教授 (10220469)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 大学経営人材 / ガバナンス / 大学職員論 / 高等教育政策 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、諸環境の変化の中で高度化や合理化など厳しく対応が求められている大学経営に関し、これを支える人々(大学経営人材)の能力開発に着目し、国際的視野からこれを実証的に研究することを目的として実施された。その際、大学経営人材として考察する対象は、事務職員にとどまらず現実に大学経営に関与している役員、教員も含めるものとした。研究代表者(山本眞一)は、これまでわが国における大学経営人材に関する研究をリードしてきたが、本研究は、わが国における実態解明のために活用した手法を欧米主要国および中国に拡張し、それぞれの国における大学経営人材の現状や課題を実証的に解明し、これまで蓄積してきたわが国における実態や課題と照合することによって、グローバル化時代にふさわしい大学経営人材のあり方およびその養成方策を明らかにすることに務めた。 具体的な研究としては、まず諸外国の大学における大学経営人材の実態について、米国、英国、オーストラリアにおいて大学訪問によるインタビュー調査によって、その解明を行った。その結果、いずれの国においても学術研究のバックグランドを有する専門家と経営上の専門知識・技術を有する実務家とのバランスの上に立ちつつも、前者の優位が確立されている実態が明らかになった。 次に、この問題に対するより広い視野を得るために、国際研究集会等(OECD/IMHE(高等教育機関のマネジメント・プログラム)、カナダおよびスロベニアにおける国際研究集会)の機会を捉えて調査および意見・情報交換につとめた。また、わが国における近時の大学改革の中で、大学経営人材に関する論点の変化等については、文献・資料および会議等への出席により必要な情報を取得し、これらをもとに研究成果をとりまとめた。
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Research Products
(5 results)