2013 Fiscal Year Research-status Report
アメリカ合衆国における修士号取得教員資格構造の同質性・異質性に関する実証的研究
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24531012
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
八尾坂 修 九州大学, 人間・環境学研究科(研究院), 教授 (20157952)
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Keywords | 免許更新制 / 免許制度 / 教員研修 / アメリカ / 教職大学院 |
Research Abstract |
1.関連文献・博士論文等を通しての職務行動能力、効果の検証――平成24年度に収集した文献とともに、関連博士論文(UMI社発行):大学院における専門養成修了者、修士号取得のための研究受講者の職務行動、児童・生徒への学習・生活規律面についての自己評価、他者評価に関する意義を探った。また研究による職務行動能力の有効性について我が国の研究状況についてや大学ケースをもとに把握し、アメリカの状況への共通的手がかりを得た。 2.研修担任者へのヒアリング調査――修士号取得免許資格と連携した大学院における養成プログラム、類するプログラムについてのケーススタディとして、マサチューセッツ州ケンブリッジ地区の大学(ハーバード大学教育学学院)の養成教育プログラム関連研究機関の研修プログラムについて、研修担任者・運営者へのヒアリングを行い、研修内容、力量向上、運営方法の効果、課題について検証を試みた。 3.日本の免許更新の現状、新たな改革方向について論文にまとめるとともに、教職大学院における養成のあり方、運営体制について調べ、著書として刊行(平成26年5月)する運びとなった。 4.アメリカの教員免許更新制度と研修の対応について――『アメリカの教育学会紀要』(平成25年12月、24号)に掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
関連文献、博士論文などを通しての職務行動能力の有効性を探ること、また修士号プログラムの特徴(特に教職分野)について免許規定を通して明らかにできた。 また、免許更新・上進要件と修士号取得との関連性もおおむね探ることができた。 ただし、大学院養成プログラム(特に管理職養成)について教員への意識調査は調査協力の確約ができたのみで、2014年度に持ち込されることになった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度・26年度に行った実態調査、ケーススタディをふまえ、実証的研究を深化し、憶測を避けるために、各州教育当局に分析・考察した内容について事実確認と助言を受けることにする。 またマサチューセッツ州で平成25年度に専門養成、研修を受講した各数名のコーホート追跡調査として研修受講後の能力・行動変化(認知面、技能面、情意面)、組織的な行動の変化(学校の雰囲気、児童・生徒のポジテッブな変容、保護者の反応)についてヒアリング調査を行い、専門養成、研修の有効性探る。 さらには、我が国での今後の展望を探るため教職大学院等の比較を踏まえたから、本研究成果についての意見を大学関連者から求めることにする。 以上の研究成果を構造化し、最終報告書を刊行する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
アメリカの教育委員会への調査を行うために料費が必要 アメリカに行って、教育委員会への調査調査を行う。
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