2014 Fiscal Year Annual Research Report
教師のための自己アセスメント型キャリア支援プログラムの開発
Project/Area Number |
24531023
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
菅野 純 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (80195180)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桂川 泰典 岡山大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (20613863)
藤井 靖 早稲田大学, 人間科学学術院, 助教 (50508439)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 教師のメンタルヘルス / キャリア支援プログラム / 教師の自己理解 / 自立型キャリアアップ / 教師のストレス / 予防的・開発的方法 / 教師の教育指導力 / 教師の問題解決スキル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,教師のメンタルヘルスおよび問題対応スキルの向上を目的とした自己アセスメント型キャリア支援プログラムの開発を行うものである。本プログラムは教師自らの教育活動を支える心理的状態を把握し,自分が既に獲得している能力,まだ不十分な能力等について自己理解を促進するものである。そうした自己理解によって教師の抱える心理的問題が整理されると同時に次なる課題が明確になる。その後,教師が個別実施型およびピアキャリアアップ型ワークを通して自立的キャリアアップを図ることを支援することを目的とする,というのが研究の全体像である。 平成26年度は,平成25年度までに行ってきた「現代の教師たちが置かれているストレス状況や従来行われてきた予防的・啓発的対応方法とその成果」に関する文献研究や,自己理解および教師指導力を向上させるという視点からの教師支援のあり方に関する質問紙調査やインタビュー調査に基づき,現役教師を対象としたプログラムの妥当性に関する確認作業を行った。 成果として,首都圏近郊の現役教師を対象にした調査の結果,メンタルヘルスおよび問題対応スキル向上を意図した個別型サポートおよびピアキャリアアップ型ワークによって,心のエネルギーが有意に向上していることが窺われた。また,自記式調査用紙と個別型インタビューより,自己アセスメントによる自身に対する気づきの発生および自己課題の明確化や,主観的な問題対応スキルが向上していることが推測された。以上のことから,プログラムが意図した成果は一定程度認められることが確認された。今後は,対象者数や属性などのバリエーションをさらに考慮し,プログラムの汎用可能性についての検討が求められると考えられた。
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Research Products
(10 results)