2012 Fiscal Year Research-status Report
指導主事による校内研究活性化のための指導モデルの開発-コーチングを活用して
Project/Area Number |
24531049
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
千々布 敏弥 国立教育政策研究所, 教育研究情報センター, 総括研究官 (10258329)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 校内研究 / 授業研究 / 指導主事 / 学校訪問 |
Research Abstract |
本研究は、校内研究を活性化したり授業の水準を向上させたりするために、都道府県や市町村の指導主事が所轄下の公立小中学校を訪問する場面に焦点を当て、どのような体制でどのような頻度で訪問し、教員たちにどのように指導をしているのか、教育委員会を対象とした実態調査を行い、人口規模等の教育委員会の条件に即した訪問体制のモデルを開発すると同時に、指導主事が校長や教員に指導するモデルとしてコーチングの手法を活用した指導方法を開発することを目的とするものである。 初年度は、教育委員会指導主事を組織した検討委員会(秋田県、長野県、神奈川県、福井県)を開催して、教育委員会による学校訪問体制を把握するための調査項目を検討した。指導主事が校内研究を指導する際のコーチングモデル策定のための委員会(委員2名)も発足した。 初年度は教育委員会調査の調査項目の検討に重点を置いた。そのため、北海道、秋田県、福井県、広島県の学校訪問体制をインタビューしたり、学校訪問に同行したりしてそれぞれの事例情報を収集した。 また、次年度の計画を一部先取りし、教育事務所を対象にした調査を実施した。調査の実施は3月であり、次年度早々にデータ分析を行うこととしている。 事例調査と文部科学省調査等の既存データの分析により、都道府県による学校訪問体制の要因分析をある程度行うことができた。その成果を、初年度は3つの学会にて発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
初年度の予定はほぼ達成。次年度に予定していた調査の一部を先行実施することができている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は都道府県指定都市の教育委員会等を対象にした調査を実施し、人口規模等の教育委員会の条件に即したモデル的指導体制を検討することとしている。指導主事が校内研究を指導する際のコーチングモデルについての検討も進める。 そのため、次年度も教育委員会指導主事を組織した検討委員会、指導主事が校内研究を指導する際のコーチングモデル策定のための委員会を開催し、検討を進めていく。 初年度に教育事務所の訪問体制に関する調査を実施しているため、その分析結果を活用しながら、都道府県の訪問のあり方についての詳細な調査を設計し、実施する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度は教育委員会指導主事を組織した検討委員会を3回、指導主事が校内研究を指導する際のコーチングモデル策定のための委員会を2回実施することを予定している。そのほか、教育委員会を対象にした調査を実施する。 また、研究成果を海外にも普及するため、11月にスウェーデンで開催される国際授業研究学会で発表する。国内学会でも引き続き発表する。
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Research Products
(3 results)