2012 Fiscal Year Research-status Report
アジアと欧米の二国間援助機関の比較―教育機会拡大の運動にみる相似と相違
Project/Area Number |
24531075
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
DAWSON Walter 国際基督教大学, 教養学部, 准教授 (70586445)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 教育 / 国際協力 / カンボジア / 二国間援助 / 開発途上国 / JICA / ODA |
Research Abstract |
カンボジアの教育におけるODAの現状を調べるために、二カ国援助機関のODA政策やカンボジアでの教育開発プロジェクトが進んでいる。本研究では日本・中国・韓国とカンボジアの間に行う国際協力の現象を「East-East Transfer」(アジア地域内)と、東北アジアと東南アジアまたは先進国と発展途上国の間の「Transfer」(交流)を説明する目的があります。研究初年度ではあるが、すでに学会発表や出版物という形で成果発表も行うことができたが、これは本研究以前の科研費研究課題で、カンボジアにあるNATI KHMER CONSULTINGに業務を委託し、カンボジアの政府と二カ国援助機関に関する教育のための援助(ODA)を課題とするデータが収集できていたためである。その資料を「研究実施計画」に記載のとおり、ディスコース分析と「政策分析」という二種類のデータ分析にかけ、その結果を論文という形で発表することができた。今後、研究計画の重点はカンボジアへのフィールド調査に集移動させ、二カ国援助機関がそれぞれカンボジアで実施している教育開発プロジェクトを調査する予定である。さらに視点を広げて、アジアの二カ国援助機関と欧米の二カ国援助機関を比較する必要がある。このことにより、伝統的な援助と新興の援助という意味合いからの比較もできるので、面白い成果につながることが期待できる。その分析によって、これからアジアの新興ドナーの方向が欧米の伝統的なドナーとの方向の比較によって、グローバル化理論との資料になるのではないかと思います。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ポリシーレベルの教育開発援助政策について、二カ国援助機関のフィールドオフィススタッフの協力を得ながら、予定通りに研究を進めているため、順調に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今年は現地の教育開発プロジェクトスタッフや現地でのインタビューなどの調査に取り組む予定。それに二カ国援助機関の本部のスタッフへのインタビューや資料集めのため、さらに努力する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
年度末の海外出張旅費が思ったよりも安かったため、3万円ほどの未使用が生じた。この残額は、今年度の経費と合わせて以下に使用する予定である。 1) Comparative and International Education Society2014年大会(カナダ・トロント市)での論文発表の旅費と滞在費 2) カンボジアのフィールドワークのため、現地コンサルティング会社によるアンケート実施および翻訳費用
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Research Products
(2 results)