2012 Fiscal Year Research-status Report
国際バカロレアによる日本型公立高校モデルの構築に関する実証研究
Project/Area Number |
24531087
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
岩崎 久美子 国立教育政策研究所, 生涯学習政策研究部, 総括研究官 (10259989)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金藤 ふゆ子 常磐大学, 人間科学部, 教授 (90254903)
黄 丹青 目白大学, 外国語学部, 准教授 (10550692)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 国際バカロレア / 国際バカロレア機構 / ディプロマ・プログラム / 公立高校 |
Research Abstract |
・文献調査として、1)調査対象国(米国、英国、ドイツ、中国、日本)について、国際バカロレア認定校数に対する公立学校の占める割合などの国際バカロレア・ディプロマ・プログラムに関する基礎データ集を作成した。2)国際バカロレア機構の研究部門が作成する調査研究資料をレビューした。3)英国入試に関するデータとして、英国UCAS (Universities and Colleges Admissions Service)所有の英国各大学における国際バカロレアに関する入学基準資料を入手し分析した。 ・日本国内で国際バカロレアを実施している私立学校、国際学校を訪問し、国際バカロレアの導入過程について調査した。また、今後国際バカロレアの導入を計画している地方公共団体担当者に国際バカロレア導入の背景について聴取し、報告書資料を作成した。 ・外国調査として、米国と中国の二つの国の調査を実施した。1)米国調査(平成24年9月):国際バカロレア北米事務所、ワシントンDC、メリーランド州、ヴァージニア州の公立学校、国際学校、教育委員会を訪問し、調査を実施した。2)中国調査(平成25年3月):上海、南京地域の公立学校に関する調査を実施した。その成果を『国立教育政策研究所紀要』第142集の論文として投稿し、査読論文として受理された(黄丹青「中国における国際バカロレア導入の概況及びその背景について」印刷中)。 ・国際バカロレアに関する雑誌連載を企画(『文部科学教育通信』ジアース教育新社)し、科研分担者と国際バカロレア関係者に執筆依頼することで、国際バカロレアに関する当科研の研究成果の公開と関係者の情報の収集・共有を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
文献調査、国内調査、外国調査のいずれも計画どおり実施されており、平成25年度以降の研究の土台が構築されている。
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Strategy for Future Research Activity |
・平成25年度は9月にドイツにて外国調査を予定(平成25年度末、もしくは平成26年度始めに英国調査を予定)であり、研究協力者であるデュッセルドルフ国際学校の日本語教師がドイツの公立学校、教育委員会などの訪問日程を調整中である。 ・国内調査としては、公立高校で国際バカロレアを導入する特定地方公共団体を事例としてとりあげ、会議出席などを通じ、その動向を継続的に参与観察する。 ・パリ国際学校、アムステルダム国際学校、デュッセルドルフ国際学校で以前実施した高校生のインタビュー調査対象者の追跡調査(現在社会人2年目)を計画をしており、調査項目を策定し、最終年度までにデータを取得する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
・日本と中国間の政治状況が緊迫していたことで、平成25年3月に予定していた中国調査参加への辞退者(1名)があり、繰越金が発生した。 ・繰越金は、平成25年9月実施のドイツ調査に1名追加参加させることに使用する。
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