2012 Fiscal Year Research-status Report
小学校低学年期の合科・総合的学習の国際比較と実態調査研究
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24531092
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
前田 賢次 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (80292069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑原 清 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (00178154)
倉持 祐二 京都橘大学, 人間発達学部, 准教授 (00460684)
佐藤 有 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (10125370)
平野 知見 京都造形芸術大学, 芸術学部, 准教授 (10441122)
木全 清博 滋賀大学, 教育学部, 教授 (40142765)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 生活科:ロシア・モスクワ / 第825番教育センター:ロシア・モスクワ / モンゴメリ郡公立学校群:アメリカ・メリーランド州 / Caver郡公立学校群:アメリカ・メリーランド州 / 精誠小学校:中国・北京 / 北航幼稚園:中国・北京 / 中関村学院:中国・北京 / 中国教育科学研究院:中国・北京 |
Research Abstract |
12月に桑原清(研究分担者)がロシア共和国モスクワ市立第825番教育センター・11年生学校での生活科〔4年生〕、技術〔6年生〕の授業観察・ビデオ撮影とともに教師に対する聞き取り調査を行った。また、ロシア国立文学・芸術文書館およびドーム・クニーギにおいて教科書、補助教材、家庭学習ノートの購入、労働教育に関する資料の収集を行った。 2月には佐藤有(研究分担者)が米国メリーランド州モンゴメリ郡の教育局への聞き取りと同郡の2つの小学校及びCaver郡公立学校群の1小学校の授業参観と教師への聞き取りを行うとともに、子どもの保護者からの聞き取りも行い、資料収集に当たった。 3月には前田賢次(研究代表者)・木全清博・倉持祐二(研究分担者)が北京市精誠小学校、北京市北航幼稚園で授業及び行事等の参観と、学校関係者への聞き取り調査および資料収集を行った。また北京市の生涯教育に関わる機関である中関村学院で「品徳と生活」や、「総合実践活動」への連携の実態や課題について関係者から聞き取りを行うとともに、中国教育科学研究院では、中国の小学校低学年を中心に教育課程構築の理念や実態、課題について五人の研究者から聞き取りを行い、資料収集を行った。 これらの事前調査の報告や資料共有と研究打ち合わせを図るべく1月には伊那市立生涯学習センターにおいて共同研究者会議を開催した。また、長野市立伊那小学校の公開学習指導研究会に参加し、生活科・総合学習の授業撮影をするとともに実践資料の収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初、秋に実施予定であった中国調査が、受け入れ側の要望もあり日中間の政治的な状況によって大幅に遅れ、年度末の実施となったことで、従業記録・聞き取り調査の翻訳などの作業が今年度に持ち越されることになった。それ以外の米国・ロシア・国内の調査資料の整理と分析については順調に作業を行ってきている。 また、国外については教育行政の統括機関関係者と学校教育の授業担当者からの聞き取りと討論ができたことで、今後の研究に大きく資する成果を得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
米国・ロシア・中国の低学年における合科・総合的学習にかかわる理論と実践の現状について資料整理を行うとともに、その分析を行う。昨年度の国外調査結果については国内学会において共同研究発表の形で公にする予定である。 今年度の研究計画では1月に豪州メリーランド州の教育事情、低学年教育の文献・当該機関の公的機関のweb情報等の共有を図る。国外実地調査は佐藤有、平野、木全清博、前田賢次の四名による教育行政関係者・現地の教育研究者・当該学校の教師からの聞き取りとともに、授業参観と教材等の資料収集を予定している。 また、昨年度の調査結果の検討・今年度の調査結果の資料共有、研究打ち合わせ会議をかねて、年度末に国内の小学校(東京都和光小学校を予定)への授業参観と聞き取り、資料収集調査を予定している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
豪州調査・国内調査及び打ち合わせ会議のための旅費が大半を占めており、その他として研究協力のための謝金、通信費を計上している。昨年度の残額については、今年度に持ち越した中国調査の資料翻訳の研究協力謝金として使用する予定である。
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Research Products
(5 results)