2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24531101
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
八木 正一 埼玉大学, 教育学部, 教授 (70117026)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 健次 茨城大学, 教育学部, 教授 (10274565)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 国際理解 / 異文化理解 / 音楽科 / 授業 / 東アジア / 東南アジア |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までに明らかにしてきた民族音楽の授業構成に関する視点をふまえ、実際にパイロットプランを作成した。その成果は、八木正一、磯田三津子、川村有美、田中健次「民族音楽指導の基本的視点と授業構成-台湾音楽の場合を中心に」『埼玉大学教育学部紀要(教育科学)』第63巻第2号、pp.1-10、2014年に所収されている。さらに本年度は、教材選択の新たな視点を設定した。それは、お互いをパートナーとして認識し、新しい音楽的コミュニケーションを生み出すような異文化の相互理解へ向けて、異なる文化圏で実際に生活している人々の思いといったものを教材選択の視点にすえるということである。つまり、わが国の立場だけではなく、異なる文化圏で実際に暮らす人々が、たとえば日本の子どもたちに歌ってほしい、観賞してほしいと思っている音楽を教材化するという視点がそれであり、それを「外からの視点」と本研究では位置づけた。そうした視点から、マレーシア、タイ、中国、フィリッピン、台湾などの教材を実際に開発してきた。その成果は、八木正一、磯田三津子、田中健次、諸民族の音楽指導における教材選択の視点-東アジア、東南アジアを中心に-、埼玉大学教育学部附属教育実践総合センター紀要』(埼玉大学教育学部附属教育実践センター)、No.13、pp.25-32、2015に所収されている。こうした教材群の選択によって、東アジアや東南アジアの民族音楽指導のカリキュラムが構成されることを示唆した。
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Research Products
(4 results)