2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24531115
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
松岡 守 三重大学, 教育学部, 教授 (90262980)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ものづくり教育 / 技術教育 / 知財教育 / 中学校 / 技術・家庭科 / 国際研究者交流 / 中国 / 米国 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は本研究の最終年度にあたり,以下に示した計画の2項目ともこれまでの研究をまとめ,外部発表を行うことを重きを置いて進めた。 (1)改良活動に力点を置いた技術/知財教育手法の開発 「電気おもしろものづくり」と題しての出前授業を平成27年2月から3月にかけ3回,異なる内容で小学校中・高学年向けに実施し,小学生にとってはチャレンジングな内容で改良活動に力点を置いた技術/知財教育手法の可能性を探る実践を行った。発明クラブの実践など「発明」を主眼にした活動は国内外とも多くの事例が見られるが,発明を内包したより大きな知財の観点から実施している例は限られる。これまでの[発明学入門」を「知財学入門」として実践した例についてその発展部分と課題をまとめ,論文化した。これまでの日本の知財教育の進展について調べた結果を書籍の一部としてまとめ,出版した。 (2)中国,米国の教育との比較・実践 平成26年5月に中国内モンゴル自治区の中学校において,日中で共通に実施できる義務教育段階の知財教育の試行授業を行った。これを国内で行った試行例と比較した結果をまとめ,学会で発表した。中国内モンゴル,武漢,上海において知財に関する意識調査を平成26年2月から3月にかけて行い,これまでにすでに実施済みの国内外の意識調査と合わせて分析を進めている。日中の知財の取り扱いについての調査から得られた知見を学会で発表し,また書籍の一部としてまとめ,出版した。米国の発明に関する子ども向けの書籍を購入し,その内容の傾向を調べた。韓国についても調査を拡げた。具体的には韓国の研究資料のあらましを日本語に翻訳し,その研究内容を調べた。また平成26年4月に大邱(テグ)教育大学を訪問し,知財に関する教員養成の状況、および大邱市内の小中学校内に併設されている発明教室を訪問し,聞き取り調査を行った成果について学会で発表した。
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Research Products
(6 results)
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[Presentation] 知識産権から知識財産へ2014
Author(s)
陳 愛華,松岡 守,世良 清,錦秀
Organizer
日本知財学会第12回年次学術研究発表会
Place of Presentation
東京理科大学
Year and Date
2014-11-29 – 2014-11-30
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