2013 Fiscal Year Research-status Report
「読解力」育成材としての絵本の有効性に関する基礎的研究
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24531133
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
山元 隆春 広島大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (90210533)
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Keywords | 絵本 / 読解力 / リテラチャー・サークル / ブッククラブ |
Research Abstract |
研究課題に即しながら、国語科学習のとくに「読むこと」の領域における絵本活用の可能性と有効性を、理論と実践の両面から考察した。絵本活用の場として有効なものと考えられる、リテラチャー・サークルやブッククラブで、実際にどのようなかたちで絵本を活用していくことができるのかということを、英米の先行研究・先行実践の検討を通じて明らかにした。その成果の一部を、各種研修で応用して一定の成果を挙げることができた。また、絵本を活用したリテラチャー・サークルの授業書を全訳・刊行し、本研究の成果を国語科をはじめとした教育現場での実践において活用する具体的な方策を提案した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画に即して、先行研究の把握と、その内容についての学会等での紹介、その成果についての、教育現場や各種研修における実際的な活用を行っているから。先進的な国・地域における代表的な研究書の多くを学会に紹介していると考えることができるから。
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Strategy for Future Research Activity |
日本の国語科のカリキュラム・授業のなかで、推進してきた研究の成果を生かしていく方策をさらに具体的に検討する。学校現場での調査研究、授業研究を行い、その成果を評価しながら、「読解力」育成のための方法としてより洗練していくことが課題である。また、ヴィジュアル・リテラシーやマルチモーダル・リテラシー研究との関連性についても状況を把握することにつとめていきたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
米国の絵本研究に関する最新の研究書を入手するつもりであったが、刊行が年度をまたがることになってしまい、入手することができなかったため。 平成26年度に当該文献を含め、必要な文献の購入に充てる予定である。
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Research Products
(5 results)