2014 Fiscal Year Annual Research Report
高度情報化社会に必要な国語力としての視覚的リテラシー育成・実践プラン集の開発
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24531163
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Research Institution | Nippon Sport Science University |
Principal Investigator |
奥泉 香 日本体育大学, その他部局等, 教授 (70409829)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北川 達夫 日本教育大学院大学, その他の研究科, 教授 (70537399)
山元 隆春 広島大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (90210533)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | バイ・モーダル / オーストラリア / シドニー / 見ること / 機能言語学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、前年度までに調査したり、整理・検討したりした知見を基に、大きく三つの形での研究成果のまとめとその公開を行った。一つめは、2014年11月に東京で行った国際シンポジウムである。オーストラリアン・カソリック大学教授のレン・アンズワース教授、国立近代美術館主任研究員の一條彰子氏、神戸大学の浜本純逸名誉教授、明治学院大学の中村敦雄教授を招聘して、現代社会で必要とされる「読解力」(Reading Literacy)育成における「メディア経験と言葉」の問題について、最新の研究成果の公開と、公開討論会を行った。特にレン・アンズワース教授は、本研究において主に参照・使用を計画していた視覚的リテラシー研究における選択体系機能理論の枠組みの援用の方向性や、日本の国語科学習にも有益な示唆を得られると考えられる実践プランを発表していただくことができた。 二つめと三つめの研究成果のまとめと公開は、上記のシンポジウムにおける議論を基にした学会論文への投稿・掲載である。共に本研究代表者である奥泉香を筆頭執筆者として、機能言語学学会誌では「絵本における登場人物と読み手が織りなす三者関係による対人的な意味の様相」を、国語教育史学会学会誌では「国語科学習において絵本を活用するための発問開発-人物造型に着目して-」を、査読審査を経て掲載・公開することができた。 これら三つの研究成果のまとめと公開によって、本研究課題で計画していた視覚的リテラシーの実践プランの提示と公開を行うことができた。またこの過程で、国際的に評価の高い「理解するための方法」(comprehension strategies)指導に関する文献の翻訳・出版や、小・中学校の国語科において使用可能なジャンル研究の翻訳・出版(印刷中)も行うことができた。
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Research Products
(10 results)