2012 Fiscal Year Research-status Report
Effects of VSTF on Intensive Reading
Project/Area Number |
24531166
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Akashi National College of Technology |
Principal Investigator |
ハーバート ジョン・チャールズ 明石工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (60435435)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | チャンキング / 精読活動 / スキミング / スキャニング / ムードル / QuizPort / ANCT-Scan (Auto-Advance) |
Research Abstract |
外国語としての英語教育において、精読活動とともにvisual-syntactic text formatting (VSTF) を導入し、この影響を見るために2つの問題に取り組む。1つは、学習者が複雑な文章を読むときに後戻りをせず、前へ前へと読み進めることができるようになるか。もう一点は、VSTFを導入した精読活動の結果、VSTFを組み込んでいない普通の英文を読む際にも読みの流暢さと意味理解の向上が見られるかどうか。 現在までに集められているデータにおける傾向としては、VSTFを導入して精読を行っている学習者は、VSTFなしで精読を行っている学習者より速く次のレベルのリーディングに進んでいることを示唆するように見える。しかしながら、参加人数がまだ少なすぎ、意味のある結論には至っていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成24年度の研究開始前、この研究プロジェクトに使用するため、授業に使用するオックスフォード大学出版局(OUP)のテキストの転載について交渉をしていたが、授業外で研究プロジェクトを進めることとなり、他のリーディング教材を探した。結果、JALT2012の学会でより適切で、より多くの種類の短いレベル別リーディングを含むマグロウヒル社の教材を発見し、平成24年度10月13日から研究プロジェクトのためにそのマグロウヒル社のリーディングをフォーマットを変えた形で転載できる許可を得る交渉に入った。平成24年度12月7日に、平成25年度4月から平成26年度9月までの間に90人までの研究参加者に対し使用する許可を得、研究プロジェクト用の教材作りおよびリーディングの改変をその後まもなく始めた。 同時に、資金が利用可能になった直後に、最初の視線追跡装置の購入の交渉をはじめた。これは予想より長くかかり、平成24年度11月30日に一台目を購入。12名ほどの学習者を対象にOUP教材を使用して、試験的に視線追跡装置を使用した。さらに24年度2月15日に2台の視線追跡装置を追加購入し、また、その装置用のソフトも購入した。マクグロヒルのリーディングを使用した教材は平成25年度前期の開始までに準備され、13名の無作為に募集された学生を対象に現在パイロットスタディが行われている。
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Strategy for Future Research Activity |
この研究プロジェクトに参加する動機の一部となるよう、研究対象の学習者には報酬として図書カードを支払うこととした。そして授業外及び学外で無作為に参加者を募集することができ、当初の研究計画よりもその品質及び有効性を改善することができる。8月後半から9月前半に、2週間半の研究への参加者を60名(上限)募集する予定である。また、学期授業中の多種の煩雑な雑音を排除するため、研究調査は夏休み中に実施することとした。現時点での研究結果はVSTF提示画面の空白の位置及びインデントや文字間の大きさなどを工夫する必要性を示唆しており、改善する予定である。最後に、VSTF提示及びVSTF非提示文章のどちらも、より体裁よく提示するために「ANCT-Scan (Auto-Advance)」 (2012年2月に研究者によって設計されたオープン・ソース・プログラム)を使用して研究者のムードルサーバにアップロードすることとする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
残りの研究費は次の3項目に使用する予定である。1.プロジェクト中の課題完了時、研究参加者に提供する図書カード。2. ANCT-Scan (Auto-Advance)ソフトウェア・プラグインに必要なアップグレードのプログラミングにかかる費用。3.学会参加費およびその旅費。分析結果、研究成果は国際学術論集に投稿、また、カナダ、トロントで開催されるTESOL 2015 国際大会での口頭発表申し込みを予定している。
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