2014 Fiscal Year Annual Research Report
Effects of VSTF on Intensive Reading
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24531166
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Research Institution | Akashi National College of Technology |
Principal Investigator |
ハーバート ジョン・チャールズ 明石工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (60435435)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | VSTF / scanning / skimming / intensive reading / language chunks / syntactic parsing |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、外国語としての英語の習得(EFL)において、英文の精読の効率に及ぼす構文的にパースされたテキストの効果を、スキャンニング、スキミンク、リーディング、ならびにトピックの推測に着目して明らかにしようとしたものである。2件の予備研究と本研究を実施した結果、外国語として英語を学ぶ全ての日本人の読み手に一般化できるほどの効果はほとんど認められないとの結論が得られた。一方、構文的にパースされたテキストが一部の実験参加者に対しては有用であることが明らかとなり、また、スキャンニングとトピックの推測に関しては、ほとんどの参加者について顕著な結果が得られた。本プロジェクトの6種のタスク全てを行った最終49人の参加者のうち、取得できた16名分の眼球運動データを分析し、その結果は数値的データの詳細な解析の補助とした。これらのタスクは、パースされたテキストのスキャン、スキム、ならびにリーディングと、通常のブロック形式のテキストのスキャン、スキム、ならびにリーディングで構成されている。各タスクの終了後、読み取った文のトピックを参加者に推測させた。一人の参加者につき6ページ分の視線追跡データが各タスクについて取得できた。
スキャンニングタスクに関しては、多くの実験参加者が、パースされたテキストの方が、文章を追う際に単語が見つけやすいと述べている。平均的には、二つのパースされたテキストの各々について、10語のうち8.53語を49人の参加者が発見したのに対し、ブロック形式のテキストでは7.57個にとどまっている。トピックの推測に関しては、ブロック形式のテキストの場合、スキャンニングによって文の主題を推測できたのは49人の参加者のうち7人だけであったのに対し、パースされたテキストのスキャンニングの場合は、13人が正しく推測した。
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