2014 Fiscal Year Annual Research Report
普通科高校と大学の連携による高大接続教育を創造する課題研究の実践
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24531189
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
大久保 貢 福井大学, アドミッションセンター, 教授 (80260561)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田上 秀一 福井大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40274500)
谷口 秀次 福井大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70115301)
森 幹男 福井大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70313731)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 高大連携 / 課題研究 / AO入試 / ルーブリック / 大学入試改革 / 多面的評価 / 高大接続教育 / 多様な学習成果 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、これまでの高大連携活動を実践した経験を基に、高校教員と大学教員との連携により普通科高校で「学びの基盤」を育て、しかも高大接続教育を創造する課題研究の実践を行う。この実践を通して普通科高校の教育と大学教育のスムーズな接続を図ることを目的に平成24年度から平成26年度の3年間の研究計画である。平成26年度は、この課題研究で培った多様な学習成果の評価手法を検討した。そしてその評価結果が大学入試選抜に活用できるのか検討を行い、次の二点を明らかにした。 一点目は、課題研究の実践終了後、追跡調査した結果、参加した生徒の高校における学習態度に関して主体的かつ意識的に学ぶ力を身につけ、しかも校内成績が伸びたことが分かった。また明確な目的を持って大学に志願し、AO入試で合格した。二点目は、課題研究の実践で培った多様な学習成果に関して評価場面を設定しルーブリックにより評価することが出来た。そしてその評価結果をA、B,C,Dの4段階に総合評価を行い、大学入試への活用を探った。その結果、総合評価結果とAO入試合格順位がやや相関していることが分かった。これにより現行の知識中心(暗記型)の大学入試が改善され、それによって普通科高校の教育の質保証に繋がることが考えられる。 以上の結果から高大連携による課題研究の実践により普通科高校の教育の質的転換と多面的・総合的に評価する大学入学者選抜の改革を進める糸口を掴むことが出来た。
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Research Products
(2 results)