2012 Fiscal Year Research-status Report
保育者養成・教員養成・現職教育における「声を育てる」教育プログラムの構築
Project/Area Number |
24531192
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
志民 一成 静岡大学, 教育学部, 准教授 (50320784)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今川 恭子 聖心女子大学, 文学部, 准教授 (80389882)
早川 倫子 岡山大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (60390241)
石川 眞佐江 静岡大学, 教育学部, 講師 (80436691)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 国際情報交換(韓国) / 保育者養成、教員養成 / 教育プログラムの開発 |
Research Abstract |
本研究の目的は、広範な表現ツールとして子どもの「声」を育てる上で、保育者・教員を目指す学生や現職教員にとって必要な知識、考え方、技能を身につけるための教育プログラムを構築することである。初年度となる平成24年度は、「声を育てる」ことを考えるための実践的プログラムの開発や、声を磨き、表現力を培うためのメソードの構築などに向けて、それらの基盤となる、これまでの歌唱教育・発声教育に関する教育史的、発達学的、音声生理学的な、様々な基盤的研究の整理を行った。 まず、教育現場での課題を確認した上で、歌唱指導における問題点について整理し、特に指導における根拠となっている楽譜の吟味と、歴史的経緯について検討を行った。これらについては、日本音楽教育学会および音楽教育史学会の大会において口頭発表を行った。 また、音声生理学的な知見について基盤的研究の整理を行い、実践的プログラムの開発への示唆を得た。実践的プログラムの本格的な開発へ向け、ワークショップを試験的に行うなどした。一方で、民謡や能楽、長唄など、日本の伝統的な歌唱についても小・中学校で実践を展開し、歌声の音声データの収集と分析を行った。 さらには教育現場での実践の調査を通して、我が国にとどまらず、諸外国の歌唱および声の表現教育の実態把握と問題点の整理を行うため、韓国のザミル小学校と同附属幼稚園および中央大学校附属幼稚園での実地調査を行い、韓国の歌唱指導の実状を把握することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度である平成24年度に予定していた計画の内容ごとに述べる。 「声を育てる」ことを考えるための知見の体系化については、まだ十分に整理できていない部分もあるが、多くの知見を得ることができた。 我が国や諸外国の音声表現に関する実践における課題の整理については、韓国のザミル小学校と同附属幼稚園および中央大学校附属幼稚園での実地調査を実施し、十分な成果を得られたと考える。 「声を育てる」ことを考えるための実践的プログラムの開発について、ワークショップや授業実践など、試験的に実践を行い、次年度の計画も進行中である。 声の技能を引き出す具体的な教材の開発については、若干の遅れがあるが、これまでの研究成果をもとに、次年度、本格的に開発を進めていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度については、計画に掲げた内容ごとに、次のように研究を進めていく。 我が国や諸外国の音声表現に関する実践における課題の整理については、西欧諸国での調査を実施する予定である。並行して、ディベート課題、ワークショップ形式、体験型プログラムなど、「声を育てる」ことを考えるための実践的プログラムの開発を本格化させるとともに、より応用範囲の広い、声の技能を引き出す具体的な教材の開発を発展させる。それらを統合し、声を磨き、表現力を培うための実践的プログラム(メソード)の構築を目指し、その教育プログラムの実施と普及活動を開始したいと考える。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究のための図書(諸外国の音楽教科書、音楽教育史関係等。古書含む)購入費260,000円 フィールドワークやアクションリサーチのデータ分析のためのソフトウエア購入費760,000円 資料・情報収集、学会発表、現地調査、プログラム試行などのための旅費230,000円 その他50,000円
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Research Products
(2 results)