2014 Fiscal Year Research-status Report
幼・小・中学校における睡眠教育プログラムの発展化と実用化に関する研究
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24531198
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
辻 延浩 滋賀大学, 教育学部, 教授 (00378431)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 睡眠教育 / 授業研究 / 研修モデル開発 / 睡眠教育プログラム / 睡眠教育テキスト |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は昨年度に作成した睡眠教育テキストを、県内外の地域を代表するモデル実践校に配備し、平成22年度に開発した教員研修プログラムを適用しながら、睡眠教育の拡大化を図ることを目的とした。具体的には、以下の2つの小学校を対象に授業研究を実施した。 (1)滋賀県栗東市立H小学校の若手教員による授業:①3年生担任(男性初任教員)による「元気いっぱいわたしのからだ」の授業では、元気さリズム(グラフ)の作成が、「元気さは朝起きてから活動を始めるとともに大きくなり、夜になると小さくなること」「睡眠は昼間に活動したからだを休める働きがあること」の理解を深めるのに有効であることが確かめられた。②4年生担任(女性2年目教員)による「すくすく育てわたしのからだ」の授業では、児童は睡眠日誌を継続的につけることによって自己の睡眠習慣が把握でき、そのことがテキストの「一晩のねむりの変化」や「すいみんと成長ホルモン」のグラフの読み取りに深く関係すると考えられた。 (2)兵庫県尼崎市立S小学校の学級担任と養護教諭によるTTの授業:学級担任が睡眠日誌から週間の就床および起床時刻を集計し棒グラフに表し、就床時刻の遅れが起床時刻の遅れ、さらには日中のからだのだるさにつながることを理解させた。その体験的理解を、養護教諭による睡眠のメカニズムの説明によってより深く理解させることができた。 上記2つの検証授業により、初任教員であっても睡眠教育研修プログラムと睡眠教育テキストを活用することによって、睡眠の大切さと睡眠の科学にふれる授業が展開できること、さらに中堅やベテラン教員においてはテキストの内容をベースとしつつ教材・教具の工夫により睡眠教育の質を高めることのできることが確かめられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定していた国際学会の申請時期(H26年5月)と研究成果のまとめの時期(H27年1月)が合わず、成果発表を来年度に延ばすことにした。
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Strategy for Future Research Activity |
成果の発表を平成27年度に行う。
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Causes of Carryover |
当初予定していた国際学会の申請時期(H26年5月)と研究成果のまとめの時期(H27年1月)が合わず、成果発表を来年度に延ばすことにした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
国際学会発表のための旅費として使用する。
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Research Products
(1 results)