2015 Fiscal Year Research-status Report
グローバル時代における移民学習の教材開発-ポストコロニアルの視点から
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24531214
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
森茂 岳雄 中央大学, 文学部, 教授 (30201817)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 京子 帝京大学, 教育学部, 教授 (50411103)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 移民学習教材 / ポストコロニアル / ハワイ日系移民 / 教材づくり / ルーブリック |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ポストコロニアルの視点から日系移民学習教材(主に読み物教材)を開発し、それを活用した授業実践を行い、その意義と可能性を検証することを目的としている。最終年度である2015年度は、当初次の2点を研究計画とした。①教材づくりのための南米における日系移民調査、②その教材を用いた授業づくりと授業の実施・検証。 ①の南米調査については、当初予定していた現地の協力者が出産のため行うことができなかった。代わって、森茂担当の大学の授業である「グローバル・スタディーズ」を活用して、昨年同様にハワイにおける日系人調査を行った。②については、ハワイにおける日本人移民・日系人調査をもとに、参加した学生と一緒に日系人をテーマにした教材づくりを行った。教材づくりにあたっては、パフォーマンス課題のルーブリックを用いて評価を行った。また、作成した教材を使って大学の「多文化教育」の授業で使用し、意見をもらった。 以上のハワイにおける日系移民の調査をもとにした教材づくりの成果を、『ハワイ日系人の経験に学ぶーグローバル教育の教材づくりⅡー』(2015年度「グローバル・スタディーズ報告書」)としてまとめた。また、ハワイで行った日本人移民・日系人に関するする教材づくりの教育的意義について論文にまとめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定した南米調査が実施できなかったことから、南米の日本人移民・日系人についての教材づくりができなかった。そのため、補助事業期間の延長申請を行い、今年度南米調査を実施予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
前述したように、昨年度実施予定であった南米調査ができなかったので、今年度実施予定である。具体的には、本年9月に日本人移民80周年を迎えるパラグアイ、及びペルーで調査を行う。本調査をもとに、南米日系人に関する教材を作成し、大学の授業等で活用、検証する。 また南米への調査の途中に米国のサンフランシスコにも立ち寄って、Japanese American National Libraryで米国における日系人学習教材について調査を行う予定である。 尚、来年度の研究計画の実施に当たっても、中央大学の研究費も併用する予定である。
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Causes of Carryover |
当初南米調査を予定していたが、調査協力者が出産のため南米調査を行うことができなかった。それを今年度行う予定である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
ペルー及びパラグアイにおける日系人調査、及びサンフランシスコのJapanese American National Libraryで米国における日系人学習カリキュラム・教材の収集を行い、それをもとに日系人学習の教材づくりを行う。
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Research Products
(6 results)