2012 Fiscal Year Research-status Report
パラグラフライティングのための段階的英文増加方式によるライティング教材の研究開発
Project/Area Number |
24531216
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
登美 博之 金沢工業大学, 基礎教育部, 准教授 (50172177)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 教育工学 / 教材開発 / 英語 / 文構造 / 文増加方式 / ライティング |
Research Abstract |
平成24年4月から7月にかけて、実用英検2級の過去数年にわたって実際に出題された問題を収集し、その内容を分析して、教材作成のための基礎的な資料を得た。この資料を参考にして、「パラグラフライティングのための段階的英文増加方式によるライティング教材」の問題(第1部・基礎編 基礎英語の1センテンス問題 設問数12章X15題=180題)を作成した。工科系の学生の英語力を向上させるという目的から、上記の資料を基にして、実用英検2級のレベルに沿ったものを作成した。「変形生成文法理論」を参考にしながら、教材の形式としては、不定詞、関係代名詞などのような文法事項を各章にひとつひとつ採り上げて行く「文法事項型」を採り、12章の構成とした。同時に、これまでの研究の成果である「語句の拡張方式」の教材と「語句の乱数的変化方式」の教材の両方を組み合わせた問題提示方式の教材を作成した。特に本教材では、「英語の文構造」を学習者に十分に理解させるという観点から、ヒントとして、「英語の文構造に対応した日本語の語句の配列提示」を行った。作成の際には、注意を要する文法事項には説明を加え、難しい単語や語句には注釈を施して、学習者が理解し易いように工夫と配慮をした。また、演習に用いられる英作文問題が工科系の学生にとって興味や関心が持てるものになるように留意した。さらに、問題ごとに数回、正解の英文そのものをタイピングさせることにより、英語学習の基本的なことである「英文を覚えること」を学習者に徹底して行わせるようにした。平成24年10月初めから約3か月間にわたり、申請設備を用いて、アルバイト学生2名によって、コンピューター・プログラミングを行った。また同時に、コンピューターの音声ソフトを用いて、問題の正解英文の音声の吹込みを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
英語によるパラグラフ・ライティング作成へ至るための基礎的な段階として、不定詞、関係代名詞などのような文法事項を各章にひとつひとつ採り上げていく「文法事項型」による作成形式を用いた、基礎英語の1センテンス問題(設問数12章X15題=180題)のプログラミング原稿を予定した期間内に作成し、アルバイト学生2名を使って予定通りにプログラミング作業を終えた。そして、出来上がった教材を実際にコンピュータに表示して演習を行ってみた。コンピュータでの表示方法及び作動の状態は良好であった。今年度の作業は一応順調に進んだ。今のところ、演習問題の作成およびコンピュータでの問題提示に関して支障となるような事態は生じていないようである。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度には、英語によるパラグラフ・ライティング作成へ至るための次の段階として、「パラグラフライティングのための段階的英文増加方式によるライティング教材」の問題(第2部・応用編 2センテンスの日常英語)の作成を行う。第2部では、第1部で学習した基礎英語の知識を用いて、日常英語の2センテンスから成るライティング演習問題を行う。第1部とは異なり、応用編の2センテンスの問題であるので、特に2つの文の相互関係を理解させるようにする。問題作成形式としては、「文法事項型」を採らずに、文法事項が混合した形式を採る。12のトピックに分けて作成する。作成の際には、前年度同様に、学習者が理解し易いように工夫と配慮をする。アルバイト学生2名によって、コンピューター・プログラミングおよび問題の正解英文の音声の吹込みを行う。 平成26年度には、「パラグラフライティングのための段階的英文増加方式によるライティング教材」の問題(第3部・応用編 3センテンスの日常英語)の作成を行う。3センテンス問題であるので、3つの文の内容的なまとまりを理解させるようにする。問題の作成形式としては、文法事項が混合した形式により12のトピックに分けて作成する。作成の際には、学習者が理解し易いように工夫と配慮をする。アルバイト学生2名によって、コンピューター・プログラミングおよび問題の正解英文の音声の吹込みを行う。平成26年度末に、3年間にわたって作成した「パラグラフライティングのための段階的英文増加方式によるライティング教材」(基礎編および応用編)を冊子本として印刷する。 なお、平成26年度中に、3年間にわたる研究開発のまとめとして、私立大学情報教育協会などの学会や研究紀要などで、その成果を学内外に発表する。そして、今後の研究の参考とするために、各方面からの意見を聞く。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度には、英語によるパラグラフ・ライティング作成へ至るための次の段階として、「パラグラフライティングのための段階的英文増加方式によるライティング教材」の問題(第2部・応用編 2センテンスの日常英語)の作成を行う。作成に関して、できるだけ最新の情報や話題を取り入れたいと考えている。このため、更なる資料の収集および演習問題作成に用いる英文の内容の考察と検討が必要となってくる。それゆえ、それらを収集するための最新の機器類に研究費を充てたいと考える。また、演習のための英文プログラミングが前年度よりもセンテンス数が増えかつレベルが上がるので、アルバイト学生の手当ても前年度よりも嵩むかもしれない。従って、機器類の購入と謝金に研究費を概ね充てることになると思われる。
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