2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24531224
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | The University of Aizu Junior College Division |
Principal Investigator |
高橋 延昌 会津大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (90341742)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 雅宣 千葉大学, 教育学部, 教授 (00234998)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 教材開発 |
Research Abstract |
当該年度は本事業の1年目であるが、主に教材企画販売会社の協力を得て、光の描材「ライトストリーク」の教材開発を着実にすすめた。 申請書に記載していた通り、先行研究において、ライトストリークの基本的かつ概念的な仕組みは既に出来ていたが、それを実用化(教材化として普及させる完成度)には至っていなかったことが問題であった。ゆえに、本事業では全国の学校に美術教材を販売している教材企画販売会社に協力してもらうように先ず協議した。その結果、具体的な商品化を目指し、数度の試作品づくりを繰り返した。教材企画販売会社を通じて玩具メーカーの協力も得て、本研究者が手作りでつくったプロトタイプでは限界だった問題点を改善することができた。例えば、消耗が激しかったニッケル電球を、使用時間が長いLED電球に変えたりするなど、実際の教育現場で耐えられるような再設計をすることができた。設計を見直したりしたため、試作品づくりは平成24年度中には終わらなかったが、研究実施計画で予想していた通り25年度中には完成する見込みである。 同時に、教材販売会社が主催する造形ワークショップ(主に都内で図画工作や美術を担当している教諭を対象とした研修会)に講師として参加し、ワークショップを通じて光の描材としての可能性や改善点を探求することができた。 また、本研究の派生として光の加法混色にも着目し、効果的な加法混色の教材化についても研究することができた。研究成果は日本基礎造形学会第23回大会で発表したが、本事業にもフィードバックすることができた(再設計において、混色もできる色光に配色することにした)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
光の描材「ライトストリーク」の教材開発および普及が本研究の目的であるが、教材企画販売会社の協力により、教材モデルそのものは商品化した場合の製造コストも考慮され、当初予想していた以上に具体的かつ実用的にすすめられている。 ただし、当初計画では試作品を教材として活用するための方法を学生アルバイトで試行しようと考えていたが、より良い完成度を目指して再設計をしたため、そういった研究補助は活用できなかった。次年度で活用する。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も教材販売会社の協力を得て、教材化をすすめる。また、教材の試作については平成25年8月に中国天津で開催されるアジア基礎造形連合学会天津大会で研究発表する予定であり、その成果を本事業へさらにフィードバックする。 また、教育現場での具体的な活用を目指して、学生アルバイト等を通じて試行を繰り返しながら、普及に至るノウハウを蓄積する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
1.教材企画販売会社や研究分担者との打ち合わせ(国内旅費) 2.アジア基礎造形連合学会天津大会での研究発表(海外旅費) 3.試作品を試行する学生アルバイト(人件費) 4.教材企画販売会社への開発委託費 5.データ記録やプリンタ消耗品など(物品費)
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Research Products
(4 results)