2014 Fiscal Year Annual Research Report
共有価値に基づく道徳教育カリキュラムの開発に関する研究
Project/Area Number |
24531226
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
西野 真由美 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター基礎研究部, 総括研究官 (40218178)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 道徳教育 / 価値教育 / カリキュラム開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
現代社会における道徳教育には、グローバル化の進展への対応とコミュニティを中心とするローカルな伝統の再評価・継承という二つの課題が要請されている。多様な価値観が共存する中で、各国の道徳教育は、この二つの課題に応える新たな理念と枠組みを「中心的な共有価値(Core shared Values)」として提起しようと取り組んできた。本研究は、グローバルな(世界規模の)現代的教育課題やアジア社会に共通な価値観、そして我が国固有の伝統や文化のそれぞれをこれからの道徳教育で育てたい価値、すなわち「共有価値」として提起し、それに基づく道徳教育カリキュラムを開発することを目指した。 最終年度にあたる本年は、これまでのアジア太平洋各国研究者との協働で協議してきた共有価値について、各国の独自性ならびに教育改革の動向を踏まえて整理し、枠組みを提起した。その際、特に、世界各国で重視されている「21世紀型能力」に盛り込まれている価値を考慮に入れ、21世紀型能力の育成に道徳教育が果たす役割を検討した。 本研究の成果は報告書として刊行するとともに、今後はさらに資質・能力の育成を重視したカリキュラム開発を行っているシンガポール、ニュージーランド、オーストラリア等における道徳・価値教育の成果を取り入れ、共有価値と21世紀型能力を結びつけたカリキュラム開発を行う。
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Research Products
(5 results)